「将进酒」 2023/8/25〜8/30(227〜237章超ネタバレ!)

2023/8/25
魔翻訳で読む「将进酒」227〜8章。いや〜むつかしい…。
ざっくりとはわかるけど、ここは本当に、正確な会話が分かればなぁと。しかしざっくりではあるけれども、張り詰めた緊張感、沈澤川のぞっとする冷たさと読めない静けさが伝わってくる…。
音もなく周囲に潜み、時を待つ錦衣騎の気配も、名もなき使用人の動きも。
きっと、蘭舟の家で働く人々は掃除人であれ給仕人であれ、皆できる人たちで、いつ何をすべきかわかってるし、家内で何事かあっても狼狽えないし、見聞きした事を外に漏らさないし、そういう緊張に耐え得る人々だろう。
と、そんな風に想像させてくれる書き方がとても良いな〜と思う。
不必要にモブの感情や会話を描かないからだろうね。それでなくても登場人物多くてややこしくなるから極力省いてるというのもあるかもだけど。

姚溫玉を表現するのによく「春」が使われる。「春の小川のせせらぎのような声」とか、「風に乗って逃げようとする春の葉のように」とか。
だからイメージカラーの緑も、春の柳の新緑のような、黄色味の少ない柔らかい緑なんだと思うし、それが彼に似合うんだ。翡翠色。
松玉、あれ以来も変わらずに過ごしているようには見えるけど、具体的な描写がないから気になるな〜。
…って、思ってたらそれどころじゃない?! 元琢ー!!きゃ〜〜〜!😱

2023/8/26
「将进酒」230章。冒頭部分にちょっと…やられている…。
ここでも「春」がキーワード。あまりにも美しい情景描写だけども、
切なすぎる……。
鼻の奥がツンと…、心臓のところがキューッと…、、、
「春月」というサブタイトルが付いているこの章。
ざっくり魔翻訳だけど、一部抜粋。

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  喬天涯就像是驟雨後停滯在空穀裡的寂寥月, 清澄遙遠。

  喬天涯は、驟雨の後の、誰もいない谷間の空に浮かぶ静かな月のようだ。
  澄んでいて、遠い。

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姚溫玉が喬天涯をどんなふうに見たのか。
美しい表現だけど寂しさのある、この、距離の表し方が秀逸…

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  元琢隱在垂帷裡,透過縫隙窺探著近在咫尺的這個人。
  他無聲地笑起來,可是怔怔地, 枕畔就潮濕了。

  元琢は帷の内に隠れたまま、隙間から間近にいるこの男を見ていた。
  彼は静かに微笑み、(それを)ぼんやり見ていると枕が濡れた。

ーーーー  ーーーー  ーーーー
喬天涯は、元琢がほんとは起きているってわからなかったかな。
自分を見てるって気づいてたんじゃないかなって、思うんだよ。。


…気を取り直して。

姚溫玉が進言するところ。この理路整然とした言は理路整然としてるがゆえに魔翻訳でも理路整然としててこっちでなんもこねくり回さなくてもスッと読めてありがたいわ。

2023/8/27
魔翻訳で読む「将进酒」。やばい…どんどんやばくなってきた…。
内容がじゃなく(内容もだけど)、1章ごとに泣きそうに或いは泣けてしまって、
より詳細に捉えたくなって進まない。。😓
“彼はこの世で最も饒舌な人間であり、また最も饒舌でない人間である”。
自身の、本当に本当の心情が語られる場面。この章まで来てやっと。心臓痛い。
ずっと、蘭舟が突然居なくなってしまうことを恐れている策安の不安や怒り、
寂しさみたいな感情も響く。

っていうかだな!マジにプロの翻訳者さんがきちんと訳したものが読みたい!
流行りに乗って雑に訳されるのは絶対ダメだけど!
日本語版よ〜出ろ〜〜出ろ〜〜出ろ〜〜〜〜🙏🙏🙏

2023/8/28
これ(↓)がどういう場面なのか分かるところまで来たぞー。
紀綱をどうやって納得させるのかな…と思ってたら、
まさかの現場押さえられました系とは。

費盛、頑張ったね…🥲 頑張るけどいつもちょっと報われないよね🥲

illustrated by SHUSH @shushyoyo



2023/8/29
魔翻訳「将进酒」 237章の「有朝一日我會圈禁李氏丟掉的鹿,」の「鹿」意味が
わからぬ…。
何かの比喩なんだろうなぁと思うけど、具体的に何を表してるんだ?
あと「詩」。そのまま「詩」という意味もあるけど、そういうことではないと
思われるが…。むぅ。。

2023/8/30
少し章を戻るけど、蘭舟の果てない孤独が読んでて辛かったな。

「沈の血は残さない。
 父親は弔わない。祀らない。
 楽土になど行かせない。
 永遠に 亡霊のまま彷徨え……」

養父の紀綱がさ、色々辛いことばかりだった沈澤川が家族を持って幸せに
なってくれることを願っていて、自分がいつまでも生きて守ってやれるわけ
じゃないし、彼が本当に一人ぼっちになってしまうことを心配するのは、
もっともなことだよな。

紀綱は錦衣衛時代に断袖を大勢見たけど、結局は皆女性と結婚して血を繋いだ。
そういうものだろう。ましてや、蕭馳野は離北の嫡子。
川兒と結婚するなんて本気なわけがない!一度は殺そうとしたじゃないか!
その上今度は辱めて?!自国のために利用し尽くしたら捨てるに決まってる!
弄んでるだけだろう!!!
…って、そりゃ思っちゃうよなぁ。。

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