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023 地中に穿たれた研究施設計画案(台湾2002)

 台湾国某博物館(*1)の基本設計を進める間に、別途研究施設の特命コンペに招待いただいた。財団法人自然環境研究センターは、環境に配慮し、視覚的にも海から背景の丘陵を邪魔しない、地中に穿たれた2階建ての研究施設計画案を提案した。

研究施設計画案ロビー部分:内部は自然光に溢れ、外部からは想像できない、天井の高い空間が準備された。
研究施設計画案 実験棟屋上から中庭越しに研究棟を見る

 プロデューサ:角永博さんからは「このような四角四面の建物はデザインシステムで一杯創ってきた。」と見るたびに文句をいわれたが、博物館の設計に比べ、チーム作業がかなりスムーズにいった。大規模な公共建築物の計画を進めるとき、協働者にとって未知の方法でくみ上げていくのは、かなりの難しさがあることを、本計画案と某博物館基本設計の比較の中で実感した。コンペでは勝てず未完のプロジェクトとなったが、同チーム内で良いものが紡ぎあげることができる計画案であったように思う。

研究棟内部中庭

研究施設の特命コンペ案
 プロヂューサー:角永 博
 チーフアーキテクト:小泉 浩隆
 パース:豊島 夕起夫、平良木 邦夫
 模型製作:川岸

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