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005.横浜BankARTにおける「芸術家の棲む家」展(2018年03月 横浜)とコンゴ川

展示構成:小泉浩隆、河合竜希、
製作:河合竜希、北原大志

2018年3月、在研会(文化庁芸術家在外研修員の会)の林寛治さん、堀川秀夫さん、戸室太一さん3先輩にお声がけいただき、コンゴ民主共和国首都キンシャサの、小さいながらも同国初の屋内アリーナ施設となった「柔道スポーツセンター」計画案を展示した。
 会場は、桜木町の運河に面する2つの銀行を美術スペースとして改装された「BankART」で、惜しくもこの展覧会を最後に2018年3月閉鎖された。

「キンシャサの円環」からサイトの形に切り取られた台上に載る「柔道スポーツセンター」を見る 「円環」内部は本センターを利用するコンゴ民国のスポーツプレーヤやクライアントなどの写真を展示。(写真撮影:河合竜希)

 展示構成は①「キンシャサの円環」と、②敷地形状に切り取られた台座に載る本センター1/200の模型である。
① 「円環」は直径2.0m、微妙に傾き、外部はキンシャサの風景、内部は本センターを利用するコンゴ民国のスポーツプレーヤーやクライアントなどの写真を展示し、コンゴ民主共和国首都:キンシャサに横浜からひとっとびで入り込むことを意図した。

円環のアイデアはスペインの建築家:Enric Mirallesのヴェネチア・ヴィエンナーレでの展示されたものをモチーフとしている。

②「 模型」本体と台座は木製で質感を揃え純粋に形態を展示することを意図した。台座高さは約1.2mとし、小さいながらも内部まで制作された模型をじっくりと見ていただく構成である。

タタ競技場の壁画 タタ競技場(Stade Tata Raphael)は、1974年10月30日「キンシャサの奇跡」ボクシングのWBC/WBAヘビー級タイトルマッチ:モハメド・アリとジョージ・フォアマンの戦いの舞台となったところ(2017年2月キンシャサ:円環外部)
古い建物の壁を取り払い、マットを敷いたうえで練習を続ける柔道代表選手達 (2017年2月キンシャサ:円環内部)

施設は足掛け6年を経て2022年12月末に竣工、2023年9月に引き渡し式が行われた。

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