栗戦書の欠席に期待

 2006年の旧正月直前に当たる1月27日、当時政治局常務委員だった黄菊が春節團拜會を欠席した。

 全国政協主催の茶会、春節團拜會、国慶招待會は常務委員フル出場が基本となっているイベントだ。外遊に重なるならともかく、国内にいるなら普通は出る。

 さて黄菊だが、2006年の新年初日に開催された全国政協主催の茶会、9日の中央紀律検査委員会全体会議(中紀委全体会議)には、いずれも出席している。

 しかし、黄菊は春節團拜會に続いて旧正月明けに開催された、元宵節聯歡晚會も欠席。サウスチャイナモーニングポストが膵臓癌だと報じると、欠席した3月の両会でようやく入院中だと認められた。ただし、膵臓癌であるかどうかには触れられていない。

 黄菊は6月には公開の場に復帰するが、その後も入退院を繰り返したようで、会議に指示は出すが写真はなかったり、北京市の人民代表選挙で視察中のため投票を委託するなど謎の動きをつづけている。結局2007年の両会に死にそうな顔で出席したのが最後の姿となった。

 黄菊が当時どんな感じだったのかを調べたのは、栗戦書が12月31日の全国政協お茶会を欠席したからだ。

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 栗戦書は12月23日の全国人大常務委員会を主催し、27日・28日と開催された中央政治局民主生活会で元気に自己批判していた。お茶会はその3日後だ。

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 お茶会で常務委員が入場してくる際に栗戦書がいないことに気付いた客は「あれ、栗戦書おれへんやんけ」と思ったのではないか。

 特に不健康そうだったりはしていたいので、突発的な病気か、あるいは党大会の年か前年に起きるという政治局委員の失脚か。民主生活会でボコボコにされた挙句、北京の会議にホイホイ出席してしまって失脚したヤツがいるが、栗戦書もその口なのだろうかと期待してしまう。

 全体的に前のめりになっている感は否めないが、もう書いてしまったので、まずは中紀委全体会議を待ちたい。

==参考消息==
https://news.sina.cn/sa/2006-01-01/detail-ikknscsi9432198.d.html
http://www.npc.gov.cn/zgrdw/npc/wbgwyz/hyhd/2006-01/09/content_344024.htm
http://www.npc.gov.cn/zgrdw/npc/wbgwyz/hyhd/2006-01/28/content_344397.htm
http://www.npc.gov.cn/zgrdw/npc/wbgwyz/hyhd/2006-02/13/content_344583.htm
http://news.sina.com.cn/o/2006-03-03/02478346113s.shtml
http://news.sina.com.cn/c/2006-11-08/215711461284.shtml
https://tv.cctv.com/2021/12/29/VIDE8AFIGIrwb6Xw1BCUpNUY211229.shtml
https://tv.cctv.com/2021/12/31/VIDENnUyRFSuZXDKjsghR1YY211231.shtml

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