世界一速い二十大予想(3)

 2回目は「二十代」で更新してしまった。どうにも誤字がひどい。一旦最終回となる今回は気を付けた。

 (2)で常務委員を6人まで決めてしまったが、残る常務委員である韓正常務副総理の後任をスルーしてしまっていた。ここらで常務委員くらいは埋めておきたい。

 習近平の後継者として名前が出ているからか、陳敏爾に注目してしまっていたが、キャリアを考慮すると丁薛祥の方が常務委員に近いのではないだろうか。

 丁薛祥は現在中央辦公廳主任だ。中央辦公廳主任はその当時の書記の番頭として抜擢されるケースが多い。1人も総書記にはなれていない一方で、その後のキャリアは一部を除いては輝かしい。上海市委書記には劣るがなかなかの出世コースだ。

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 上記に、これまでの中央辦公廳主任経験者の党内最高序列と、その後のポジションをまとめた。

 姚依林以降の中央辦公廳主任で2期務めた前例がないこと、国務院副総理ルートは2例あること、温家宝のように政治局委員をもう1期挟む年齢的余裕がないことを考えると、丁薛祥も常務委員入りの有力候補ではないか。

 丁薛祥の弱点は地方の省や自治区などのトップを務めた経験が皆無な点だが、歴代の中央辦公廳主任は栗戰書を除けばみんな地方経験が無いので、中央辦公廳主任上がりとしては弱点にならない。

 胡春華総理の下に置いてしまうのもどうかと思うが、陳敏爾常務副総理誕生よりは可能性がありそうだ。陳敏爾は得意()な宣伝部部長をやらせておけばいいと思う。

 というわけで、第20期の常務委員予想が終わってしまった。

--常務委員--
習近平(69) 総書記・国家主席・中央軍委主席
李克強(67) 全国人大常務委員会委員長
胡春華(59)  国務院総理
汪洋(67)  全国政治協商会議主席
王滬寧(67)  中央精神文明建設指導委員会書記
趙楽際(65)  中央紀律検査委員会書記
丁薛祥(60)  国務院常務副総理

 これまで書いてきたことはあくまでも現在の状況と前例から導き出した結論なのと、あと2年も先にやっと決定される人事についてのお話なので、この先手のひらをクルックル返すのはご容赦を。

==参考消息==
https://note.com/aquarelliste/n/ndd234ec30120
https://note.com/aquarelliste/n/ne3aca8113911

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