【豆知識】満場一致のパラドックス
私の好きなパラドックスの一つです。
そもそもパラドックスって何?となると思いますので、googleで調べると、パラドックスとは、
「正しく見える前提や論理から納得しがたい結論に行き着く問題を指す。日本語では「逆説」や「背理」とも呼ばれる」とのこと。
つまり、「人間の感覚のずれ」のようなものです。
満場一致のパラドックス。
聞いたことありますかね。
簡単な例で行くと、イケメン投票、があるとします。
10人のイケメンがいて、100人が投票します。
結果、1人の人に100票が集まりました。
その1人は本当にみんなが絶賛するようなイケメンでしょうか?
他の例で行くと、10人の容疑者がいます。
1人1人に話していくと、9人には完全なアリバイがあり、
その9人ともが同じ1人の人を犯人だと言っている状況です。
9人が言っているのだから間違いないでしょうか?
どちらの例もちょっと極端かもしれませんが、
全員が同じこと言っているのだから正解!ってわけではなく、
本当であれば多少のばらつきがあるはずなところ、一致しているのは不自然です。
何かしらのバイアスなり、誰かの意図なり、そのほかの原因でそうなっている、と考えるべきではないでしょうか。
このような多数決では、1つに票が集まっていくのは信ぴょう性が高まりますが、ある一定以上に票が集まりすぎると、逆に信ぴょう性が下がっていく現象のことです。
身近なところでは、「周りのみんなが言っているのだから(特に確認もせず)意見をあわせておこう」と言うことが発生していないでしょうか。
特に私は、中心の意見が正論であればあるほど、疑うべきだと思っています。
なぜこの話を出したかと言うと、2024年11月1日現在、兵庫県知事の選挙が行われています。
ニュースにもなっていますが、公務員である県民局長が自殺したことが、斎藤元彦県知事のパワハラが疑われました。県議会の満場一致で不信任決議が可決され、知事職を失職しました。
前知事は今回の選挙でも、自身の信念を元に再立候補しています。
84名の県議会議員が満場一致で知事を辞めさせたいのは本当でしょうか?
今になって話に上がっているのは、
・前知事は県庁移転を反対したことで利権者から反感を受けているが、予算の甘さや移転の必要性などを疑問視しており、まっとうな判断をしただけではないか
・県民局長へのパワハラなどなく、県民局長の複数の不倫が明らかになっているのが隠し切れなかったのではないか
など、前知事を支持する声は多いようですが、テレビ報道は偏った情報を流しているとのことです。
私は、選挙権がないのが残念ですが、斎藤元彦前知事を応援します。
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