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雁木対策その①(早繰り銀急戦編)


お久しぶりの記事5つ目です。
前半自分語りになるので興味無い人は飛ばして下さい。

私事ですが去年色々あり仕事を辞めまして、そこで人生の大きな選択肢を迎えました。

①すぐに転職活動をする。
②セミリタイアしてパート暮らし。

元々の人生計画ではもう少し貯蓄を増やしてから②の生き方を選ぶ予定でしたが、計算した感じだと節約すれば意外といけると思ったので半年位ニート生活を満喫してから②の選択をしました。

ざっとですが資産運用で月3万位の利益を得ていて、月々の生活費は10万前後なので8万稼げばOK。
学生の頃やってみたいなと思ってた仕事に就いてみたら凄く楽しくて、日本社会の型にハマった生き方は自分という人間には合わなかったんだなあと実感しました。
俗に言うゆるfireという生き方ですが、社不の後輩達にオススメします。

人生のベースに仕事を据えるのは評価軸が他者依存になり幸せになれる可能性が低いと感じます。
自分にとって何をしてる時が幸せだと感じるのかを明確にして、それを主軸に人生をデザインするのが毎日楽しく暮らす秘訣なのかなと思いました。
私の場合はそれが将棋を含めた諸々の趣味とコミュニティだったので②の選択肢を選びましたが、正解を引けたと思います。
それに伴い将棋熱も戻ったので、noteに色々書くのも一興ですね。

閑話休題

雁木対策は早繰り銀が最有力です。
ちなみに端の交換が入ってると95角の王手が消えて後手に色々都合の良い変化が生じるので、私は端の交換が入ってる場合は別の対策を用意してます(その2で書きます)

・ノーマルタイプ
・専守防衛タイプ
・カウンタータイプ

早繰り銀急戦の基本図
後手は端交換+7筋からカウンターを狙うのが最有力なのですが、まず何故後手は普通に組むと面白くないのかを書きます(とはいえそれもそれで有力)

・ノーマルタイプ

基本図1
後手が自然に組むとこう進みます。
先手は▲88銀▲77角▲78玉の陣形が最強。
左美濃と比べて87と88の地点に玉の効きがある分だけ8筋の守備力が高いです。
ここでは①△54歩②△74歩があります。
①△54歩は専守防衛の意味が強く、反発力が低いから▲46銀と力を溜めるのが有力。
以下△53銀に▲35歩と仕掛けて△45歩▲同銀△35歩▲56銀位で作戦勝ち
こんな感じに進めば後手は3筋が負担になっている上に、角交換しているのに高い陣形でバランスが良くないから先手作戦勝ち。
②△74歩は①△54歩と比較して守備力が低く攻撃力が高いから、いきなり▲35歩とするのが定跡。
△同歩ならそこで▲56歩として角を使う含みを見せるのが先手の狙い筋。
以下△75歩▲68角△34銀▲46銀△43金と進む。
こうなれば先手の角が捌けてる。
3筋は飛車ではなく角で銀交換した方が駒効率良く本筋です。
以下△76歩▲24歩△同歩▲同角△同角▲同飛△23歩▲26飛と進んだ図面は先手の主張が通ってやや良し。
7筋取り込まれるのはマイナスだけど、それ以上に△51玉△82飛△43金という配置が悪く先手の方が手を作りやすいから作戦勝ち。
先手の方が玉型安定していて2筋に歩が効くから手作りに困らない。
大駒交換になると低い陣形の方が強いから後手は△43金の形が咎められた格好ですね🤔

・専守防衛タイプ

専守防衛タイプは8筋を突かずに金銀で厚みを作るのを優先してくるタイプです。
以下▲35歩△同歩▲46銀△34銀▲38飛△43金▲35銀△同銀▲同飛△34歩▲36飛と進みます。
ここで△54歩以外の手なら▲46銀打で先手良し
△54歩には▲37桂△53銀(△53銀以外なら▲46銀打)▲46歩△35銀▲16飛△64銀▲78玉と進みます。
桂を先避けしつつ飛車を圧迫する△64銀に▲78玉が落ち着いた好手、一手寄れば飛車を渡しやすくなるし△55歩に▲56歩と突きやすくなります。
ここは後手の手が何であれ▲45歩と仕掛ける一手です。
▲45歩△同歩▲同桂△88角成▲同銀と進んだ図面は先手の駒が全て捌けて玉の安全度の差が大きいので先手作戦勝ちです。
後手は駒の配置関係があまり良くなく流れ弾に当たりやすいです。
例えばここで△44歩には▲33歩△同桂▲同桂成△同金上▲47桂。
△28角には▲24歩△同歩▲71角△72玉▲35角成△同歩▲44歩△同金▲26飛で先手良しになります。
実戦で一回生じた事のある変化。
先手の角桂が捌けて飛車も詰まないから、後手の主張は1つも通ってなく先手作戦勝ちです。

・カウンタータイプ

端が入ってる場合は一番厄介なカウンタータイプです。
これと早めに△42角と引いて飛車先交換してくるタイプの変化は端の交換が入って無い事が先手の得になります(評価値が端有-30、端無+100とか)
△74歩には▲78銀と左美濃にします。8筋は手薄になるけど7筋を攻められた時に▲88角と引くスペースを作ってるのが偉いです。
後手は最短で7筋を攻めようとしていて▲88銀▲78玉とやる猶予が無いので、この場合は左美濃にするのが良いです。
以下△73銀▲38飛△75歩▲同歩△64銀▲34歩△同銀▲26銀△43銀▲26飛と進みます。
この時に△84飛と出来ないのが端の効力。
以下△94歩▲74歩△84飛▲34歩△22角▲35銀△74飛▲24歩△同歩▲26飛△76歩▲88角△73桂と進みます。
後手は7筋に力を溜めるけど、先手も取りあえず棒銀炸裂出来そう。
どっち方が価値高いか。
以下▲23歩△同金▲24銀△34金▲23銀成△31角▲22歩△33桂▲21歩成△42角▲11と△65桂と進みます。
以下▲66歩△77歩成▲同桂△同桂成▲同角△76歩▲88角△86歩▲65歩△同銀▲55桂△54銀▲43香と進めば先手やや良し。
一応この変化はお互い最善尽くせば先手勝ちになります🤔
ただ人間的には激戦としか言えない。ちなみに端が入ってると一手違うので全然違う将棋になりますが、先手指しにくい展開になったので辞めました。


まとめ

・ノーマルタイプには▲77角▲88銀▲78玉型から引き角して2筋と3筋で捌くのが理想。
捌き合ったら▲22歩から手を作っていけば見た目より勝ちやすい。

・専守防衛タイプには35の地点で精算してから▲37桂▲45歩を狙うのが本筋。
基本的にガンガン駒をぶつけてく方針だから分かりやすい。

・カウンタータイプには悠長にしてたら逆に早繰り銀で攻められるからコンパクト左美濃が最善。
一応棒銀は炸裂するけど玉頭のカウンターも厳しいから人間的には互角、この変化は一番難易度高いし分岐も多いからソフトで色々調べると良いかも。

その2は端交換が入ってる場合の対策を書いてこうと思ってます😊

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