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凡庸

大阪で働いてるのだが、ここ数日は奈良にある子会社で仕事している。そこの経理主担当のおじさまがすごくしょうもないことをして(言えない。言ってもふーんで終わる)解雇されることになったので、代わりにこちらで決算をしなければいけなくなったのだ。

会社があるのは、急行が停まる奈良の外れの町だった。生まれて初めて降りたその町には朝ごはんを食べる場所もなかったが、山と森と住宅街があった。

うっかり朝早く目覚めたご褒美に朝マックを食べるみたいな贅沢はできないけど、普段働いてる大阪にはない、のどかな緑がそこかしこにあって、意外といい気分転換になった。嗚呼、ささやかな幸せ。嗚呼、何気ない毎日。嗚呼、同じことの繰り返しに見えるけど実は1日1日が宝物。花鳥風月。みんなで作るピースサインの輪っか。一汁一菜の健康スープ生活。嗚呼、パーフェクトデイズ。ビバ、役所広司。(fin)










いやそんなわけないだろ。マクドぐらいあれよ。バス平気で10分遅れてくるなよ。こちとら決算期でただでさえくそ忙しいのに、なんで自分の仕事うっちゃってこんな田舎町に行かなきゃならねえんだよ。ていうか経理のおっちゃん、子供のお迎えかなんか知らないけどこんな時に早上がりしないで翌日の深夜38時ぐらいまで居残りして引き継ぎちゃんとやって消えてくださいね。「ちょっと、バスの時間が……」とか言ってる場合じゃないですよ。あと社員の女の子に色目使われたからってころっとなびいて経費ちょろまかしてご飯行くのやめてくださいね。あと僕が泣きそうになりながら一心不乱で電卓連打してるところに「いやあ、大変そうですねぇ」は人をイラっとさせる言葉としては優勝物ですよ。あなたのせいで僕は今週と来週も土曜出勤しなくちゃいけなくなりそうです。その日はもともと東京からくる友達と梅田で遊ぶ約束してましてね。あなたのせいでおじゃんになってしまいました(笑)(怒)(怒)(怒)。これでこのまま僕が奈良に出向とかなったらその場ですぐに書いた退職願を丸めててめえのケツの穴に×××

こんな感じで心の余裕がなくなる程度には仕事が忙しくなっていて、あんまり遊ぶ時間もなくて心の根っこが死にそうなのでしばらく日記書くことにしました。自家治療です。よろしくお願いします。


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