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深夜の独白 - 私という存在について

深夜の独白 - 私という存在について

また夜が更けていく。
窓の外では冷たい風が吹き、街灯が揺れている。

私の趣向について、世間は理解してくれないだろう。しかし、これは私の本質であり、長年かけて受け入れてきた自分の一部だ。若い頃は自分を否定し、世間の「普通」に合わせようともがいた。でも今は、これが私なのだと静かに受け入れている。

コミュニティで知り合った人々との出会いは、私にとって大きな転機となった。彼らは私を受け入れ、私もまた彼らを受け入れた。そこには偽りのない信頼関係があり、互いの意思と境界線を厳密に尊重する文化がある。

今日も書店で『責め与えぬ愛』という本を見つけた。棚の奥に置かれていたその本を手に取りながら、また昔のように周りの視線が気になった。レジで会計する時の店員の表情をうかがい、コンビニでビニール袋を追加で買う時のように、どこか後ろめたさを感じた。

だが、これが私なのだ。55年生きてきて、ようやくその事実と向き合えるようになった。
決して誰かを傷つけることなく、合意と信頼に基づいた関係の中でのみ、私は私でいられる。

明日もまた、会社では普通のサラリーマンとして働く。誰も私の内面など知らない。
そして、それでいい。

この場所だけが、私の本音を吐き出せる場所。
夜も深まってきた。そろそろ寝ることにしよう。

#深夜の独白 #自己受容 #信頼 #合意 #境界線