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♪緑の丘の 真っ白い校舎
こんにちは、きゃわです。
私は小学生の頃、3年間親元を離れて生活していました。
その背景は、まさかの家出とか親戚の家に預けられたとかではなく、全寮制の養護学校に入っていました。
山を削ったてっぺんにあるその学校にたどり着くためには、傾斜のキツイ坂を登ります。
自家用車やタクシーなどで裏門まで行ければ楽々スイスイですが、駅からバスで来た場合や、自転車で出かけた後は、地獄のような坂を登らなくてはいけません。
そのかわり坂を登り切ったその先は、ご褒美と言わんばかりに見える景色は素晴らしく、何度見ても飽きない景色でした。
寄宿舎や学校の詳細はいつか別で書くとして、
今回は周囲の事を書こうと思います。
・平砂浦
学校から子供の足で歩いて20~30分の所にある、遊泳禁止の海岸です。
潮の流れが早いそうで、広い砂浜はあるのですが泳げない海でした。
私たちはいつも砂浜でタカラガイを探したり、流木や打ちあがったクラゲを見つけて遊んでいました。
・砂山
平砂浦から風に乗って飛んできた砂が積もった山と聞いていましたが、詳細は未だに知りません。
名前の通り砂の山で、足をパンパンにしながら上まで登り、ソリで滑り降りてくるスリルは最高でした。
端に湧き水と小川があり、サンショウウオを初めて見たのもここです。
砂と湧き水。
いくら汚れてもいいように体操服で行くのですが、毎回砂まみれになるので、砂山の後はお風呂場に直行と決まっていました。
・南房パラダイス
大きな温室のある植物園です。
珍しい植物や、動物、蝶などがいるのですが、私たちは中央の広場にある大きな滑り台で遊ぶのが大好きでした。
ちょっとした動物園のようなスペースには、可愛らしいキツネザルが居て、オリの隙間から握手してもらうのが定番でした。
カワウソがひたすらぐるぐる泳ぐのを眺めるのも楽しいです。
・ファミリーパーク
パターゴルフやアーチェリーなど、ちょっとした遊びがあるのですが、どれも当たり前に有料です。
なので私たちはもっぱらお花詰みをしてました。
20本で200円だか300円くらいだった気がします。
ポピーやストック、キンギョソウなどを詰んで帰りました。
・布良海岸
海水浴はここへ行きます。
波で砂が舞い上がるので、濁って黒っぽく見えるのですが、砂が落ち着くと透明度が高くキレイな海岸でした。
海水浴シーズン以外は、磯遊びをしました。
「しったか」という、ご当地呼び名が多々ありそうな、小さなサザエみたいな巻貝をよく採りました。
潮溜まりのイソギンチャクを指で押してみたり、
ナマコが糸を吐くのに驚いたり、浮いてきたタコを網ですくったりしました。
他にも今は開発で消えてしまったかもめ山。
名前も分からない小川。
菜の花畑に、ポピー畑。
農道、あぜ道、側溝、馬場コース、防空壕跡。
学校の敷地から出れる日は、いっぱい冒険しました。
自然に囲まれたあの場所は、私たちをいっぱい遊ばせて、いっぱい学ばせてくれました。
今年、台風のニュースを見るたび泣きそうになりました。
画面越しに見るだけの私に出来ることなんてなくて。
お金を出せるほど、自分の生活に余裕はなくて。
私は東京で生まれ育ったから、故郷は東京なのだけど、いつか出れることがあったら確実に言います。
千葉県館山市洲宮。
ここが私のANOTHER SKY!!!
館山、大好き!!
いつまでも館っ子です。