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雪国の朝は雪寄せから始まる〜久々に実感した冬の暮らし

秋田へ帰郷し、数年ぶりに「雪寄せ」の朝を迎えた。この日は30分ほどの作業。降り積もった雪をスコップでかき集め、道や車の周りを整える。

雪寄せは、降りたてのサラサラとした軽い雪のうちに済ませるのが鉄則だ。

一見、美しく見える真っ白な雪も、時間が経てば変わり始める。一番下の層が固まったり、気温や湿気の影響で雪が重くなったりすると、作業の負担が倍増する。

スコップが雪に食い込まず、余計な力が必要になり、身体への負荷が一気に増す。

さらに、雪寄せは時間との闘いでもある。朝の忙しい時間帯にこの作業があるため、夜のうちにある程度片づけておかなければ、翌朝にはさらに多くの雪が積もり、作業時間が長引く。

その結果、出勤時間に間に合わなくなる可能性もある。雪国では、天候がスケジュールに与える影響を常に計算しなければならない。

こうした毎日の雪寄せは、雪国での暮らしの一部であり、冬の厳しさを象徴している。

雪寄せは構造上、資産形成とよく似ている。

雪を放置しておくと、踏み固められてカチカチに凍って、除雪するのが何倍も手間になるし、下手したらケガや事故につながる。

それと同じで、資産形成も若いうちから取り組まないことで、後で収入を確保するために無理をしなきゃいけなくなったり、選択肢が限られてしまう。

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