色々なアニメ・特撮の1話(2話)を見てみよう③ナショナルキッド・アニメ版レッドバロン・魔弾戦記リュウケンドー
1話と言いつつ、ナショナルキッドが2話まとめてなのはご愛敬。
・ナショナルキッド 一部 インカ族の来襲
第1話「謎の円盤来襲」
第2話「ダブルZの恐怖」
1960年と62年前に放送された作品で、登場する役者が乳児も含めて全員現在は還暦を迎えていることが確定していると考えると凄い(^^;
ドラマとしては流石にテレビ自体が黎明期の作品ということもあって、凄く時代を感じるヒーローと悪役のスーツ、全体的にゆったりめの演出と今日の視点で見ると…という感じにはなりますが、この辺りは仕方なし。
注目ポイントとしては、1話でナショナルキッドが登場する前から子供たちがナショナルキッドの歌を歌っていて、恐らく1話が始まる前からナショナルキッドは戦っていたのだろう、ということが推測されます。またナショナルキッドは子供たちにみんなのお兄さん、みたいな感じで話していて、この頃のヒーローに求められていたもの、というのが伺い知れます。
一番面白かったのは、1話でインカ系星人と戦っていたナショナルキッドが急に戦闘中に高笑いしたところ。同じく1話で似たようなことをしていた「新機動戦記ガンダムW」のヒイロ・ユイを連想して笑ってしまいました(笑)
・レッドバロン ROUND.1「最強ロボ現わる!!」
特撮番組の「スーパーロボット レッドバロン」がアニメになった、という作品なのですが、放送開始は1994年、主人公は山口勝平、そしてアニメのコンセプトと、同時期の「機動武闘伝Gガンダム」とかなりダブってしまった作品(^^;それをスタッフも意識した作風を心がけており、その影響か玩具の売れ行きは良く1年間放送されたそうですが。
作風としてはだいぶコミカル分強め、な感じの作品。またOPが実に熱く好みです。2話以降も見るかは分かりませんが、気になっていた作品なので1話だけは一応見ました。
・魔弾戦記リュウケンドー第1話「これがヒーローだ!(RYUKENDO RISING)」(脚本:武上純希、監督:原田昌樹)
松竹製作の特撮番組で、パイロット版となる1話は共にウルトラシリーズで活躍してきた武上さんと原田監督の組み合わせでお送りします。ちなみにこのリュウケンドーが放送されていた時期は「轟轟戦隊ボウケンジャー」「仮面ライダーカブト」「ウルトラマンマックス」「牙狼」「超星艦隊セイザーX」とリュウケンドー含めて実に6本もの特撮番組が放送されており、なかなかの特撮群雄割拠時代(笑)
今作の敵、ジャマンガはあけぼの町にしか出現しないということで、要するに「電光超人グリッドマン」や「仮面ライダーW」のような町もの、ということを強調。あけぼの町にしか敵が出ないからマスコミも興味を失った、などというのが実にご当地ヒーロー物らしくていい感じ(笑)
リュウケンドーの先輩戦士という位置づけなのか、リュウガンオーはリュウケンドーよりも先に登場。真面目な戦士なのかと思いきや所々気の抜けた展開に巻き込まれ、何というか緩さが垣間見えます。
仲良くなったコロッケ屋の店主たちをジャマンガの魔獣に襲われた剣二は魔獣に生身で立ち向かっていき、それをゲキリュウケン(CV野島健児、「MELTY BLOOD」の遠野/七夜志貴など)に認められる。変身しなければ死ぬぞと脅すゲキリュウケンだが、剣二は目の前の魔獣でそれどころではなかったので、やむを得ず剣二を操って強制変身(笑)
変身したリュウケンドーはOPのインストに合わせて魔獣と戦い(このOPが実にかっこいい)、最後は「ゲキリュウケン・魔弾斬り」とヒーロー物らしいシンプルな必殺技で撃破…するのですが、決め台詞が「闇に抱かれて眠れ」で、やはりこのゲキリュウケンの中身は、七夜志貴だったりしないのか(笑)
全体的に緩い雰囲気の漂う作品ではあり、EDもジャマンガとのサッカー対決が映像に流れていたりするものの、リュウケンドーの龍のCG演出などは実にかっこよく、楽曲も盛り上がります。なかなか面白い作品だったので、これは2話以降も見たいかも。