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アルジェントソーマ感想(10話)

・アルジェントソーマ Phase:10「哀と殺意と」

強固な装甲により、全ての攻撃を跳ね返すタイプG4。攻撃をすればするほど、防御力を強化し巡礼ポイントへの進行を続けるG4の能力に、新兵器エクスカリバーは効力を発揮するのか?「まだ死ねない」という共通する思いの中で、ギネビアとリウは決死の作戦を追行する…。

バンダイチャンネルのあらすじより

順番的にも妥当、といった感じのギネビア回。とはいえダンやイネスとは違い、今回は戦闘がメインの回だったため、フランクへの復讐を目的として生きるリウと同様に「今は死ねない理由がある」程度のキャラ描写にとどめられましたが、以降での回の掘り下げに期待。

一方でそのリウは、今回なんだか凄くおかしい。今までの無口系キャラから一転してエイリアンの特徴を専門用語を連発しまくってベラベラ説明しだすという早口オタクぶりを見せたりと、凄まじくキャラが崩壊した感(^^;まぁ自分の専門分野を活かせる場になるとその博学ぶりを見せびらかさずにはいられないという、オタクの悲しい性なのかもしれませんが!

…と思いきや、今回語っていた「自分の恋人を殺したフランクに復讐する」を死ねない理由として生きながらえてきた筈のリウが、今回の作戦終了後にハティに「妖精くんを助けてくれてありがとう」と言われ、自分が殺そうとしていた筈のフランクを助けている…?と自分を見失いそうになっていることに気付くなど、リウ自身もまたハティたちとの関係の中で変わりつつあることを指摘され、これはまた期待できる展開。まぁ今のリウ、フランクを倒してしまったら今後の人生どう生きていくのか、というのが全く分からないので、このリウが今後の人生を生きるにあたってどのような目標を見つけるのか?というテーマは是非掘り下げてほしいと思っている点。

今回も5、7話と同じく1話中ずっと戦闘をしている回でしたが、どうも今作は合間合間に人間関係メインの話を入れ込みつつ、戦闘回で難敵にフューネラルの面々はどう知恵を振り絞って戦っていくか?という流れがあるという感じ。この辺りの戦闘に関しては、エイリアンが宇宙から侵略してくるという設定的にも時期的にも「新世紀エヴァンゲリオン」の影響を受けていると感じずにはいられないわけですが、世紀末のアニメはかなりエヴァに影響を受けたものも多かったらしいですし(それだけ社会現象になった訳ですし)、そこはしょうがないかな、と。個人的にはこの特殊能力を攻略していくのが醍醐味、というロボットアニメとしては「アルドノア・ゼロ」の第2期を彷彿とさせます。特に今回はリウの台詞にもある通り、野崎透さんらしい(この設定に関わっているかどうかは分かりませんが)専門用語を数多く並べたいかにもな高度な知識で強敵に立ち向かう、という設定が非常に「らしい」感じで、個人的に視聴前からこういうのを期待していた自分としては、見たいものが見れてそれだけでも十分満足な話でした。

難点を上げるとすれば、唐突にリウが早口オタクと化したのは違和感があったのと、前半の作画に若干不安定さを感じたところでしょうか(^^;


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