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ラーゼフォン感想(5~9話)

・第5楽章「ニライカナイ- On Earth As It Is In Heaven -」(脚本:榎戸洋司)

綾人のドーレム撃退によって、ラーゼフォンの連合への移送は中止、TERRAの本拠地ニライカナイ島のネリヤ遺跡に置かれて運用されることになった。その身体は石化が進行している。綾人もTERRAの一員として迎えられる。如月博士の案内で、新しい家へ案内される綾人。そこは遙が妹の恵と同居している六道家だった。夕食まで恵と過ごした静かな時間、遙とエルフィの酒乱ぶり、猫のブチの大暴れの中で、綾人の心は開いていく。

配信サイトのあらすじより

ロボ戦は無しに、ニライカナイと呼ばれる地球の特区での綾人の新たな生活ぶりが描かれる一編。桜は人の血を吸うから赤い花を咲かせると言うが、功刀の家の桜は青い花を咲かせるらしい…という不穏な一幕が入りました。

・第6楽章「消滅都市- Lost Songs Forgotten Melodies -」(脚本:大河内一楼)

北海道・函館市で謎のオーロラ現象により、地面の一部が沈下し消滅する怪現象が発生した。その跡はMUの紋章を描いている。それはキムの両親を殺したのと同じドーレムの仕業だった。父母が残した想い出のオルゴールに聞き入っていたキムは、ドーレムが声紋と同じパターンを描きながら移動していることを突き止める。TERRAとラーゼフォンの待ち伏せ作戦が始まった。だがラーゼフォンは地面に埋没させられ、苦戦を強いられる。

配信サイトのあらすじより

この3年前に「∀ガンダム」で脚本家としてデビューしたばかりの大河内一楼が登板。登場人物の内の1人であるキムに焦点を当てつつ、ドーレムの行動パターンを推測してそれを打ち破る、という内容で漸く今作のスタンダードと言える単発回が来た、という感じの回。単発回の出来としてはまずまずで、このレベルの話が続くのなら今後も安心できそうです。

・第7楽章「集まる日- Phantom In The Cloud -」(脚本:大河内一楼)

根来島における弐神記者の独占取材が始まった。一方、エルフィ以下4人のパイロットがTERRA航空団アルファ小隊として着任し、地球連合からは一色が監察官として送り込まれてきた。ラーゼフォンへの搭乗を続ける綾人は、迫る巨大なドーレムを迎撃し、D1アリアに苦しむエルフィを救った。それと引き替えにラーゼフォンは、プラズマ発生雲に覆われて電撃を受けてしまう。異常高温に包まれた奏者の座で苦しむ綾人が見たものは…。

配信サイトのあらすじより

少し前から登場していた記者の弐神やら航空小隊メンバーやら、新キャラのキャラ立て要素を加えた単発回、といった感じ。前回登場時では内海賢二さんが演じる荘厳な感じだった亘が今回では急にフランクな感じの面白おじさんみたいな様相を見せ、真面目な功刀とのキャラの違いが描かれることに。またボートに乗って二人きりで話をする樹と一色のシーンが入り、宮本充と関俊彦のいい声の応酬が、会話も相俟って個人的に一番好きなシーンでした(笑)戦闘では外から東京ジュピターを見た綾人が奮起する、という一幕もあり。また綾人を泊めている家のおじさんが、弐神に「六道博士」と呼ばれ過去をそれとなく暗示させることに。

・第8楽章「凍る聖夜- The Dreaming Stone -」(脚本:榎戸洋司)

如月樹は撃破したドーレムの残骸を調査する。時を同じくして南国のはずの根来島に雪が降り始め、やがて猛吹雪となっていった。七森は樹からプレゼントされたペンダントの結晶に取りつかれ、ドーレムと同化して全長500mの氷樹と化す。この異常寒波もドーレムの仕業だったのだ。出撃したラーゼフォンの中で寒さに身を震わせる綾人。そのとき、奏者の座にまたも玲香が現れ、そっと綾人の手を取るのだった…。

配信サイトのあらすじより

ドーレムの残骸から手に入れたペンダントを樹が七森にプレゼントする流れで「あ、これは…」とは思いましたが、案の定このペンダントが成長して災厄を引き起こす、という、自分がウルトラQの中で最も好きな話「宇宙からの贈りもの」を彷彿とさせる話。ただこの後の話の流れとしては玲香が綾人の前に現れてその思いの力で勝つ、というどこで入れても良さそうな感じのイベントが挟まり、話の出来としては普通。

・第9楽章「時の祠- SANCTUARY -」(脚本:會川昇)

ドーレムの影響で異常気象の続く根来島は、やがて暑い正月を迎えた。海で玲香らしい人影を見た綾人は、久遠と共に石柱に囲まれた祠の中へ入り、そのまま失踪してしまった。綾人を捜す遙に、弐神は意外な事実を告げる。その祠は、38年前に2人の女の子が「逆神隠し(さかかみかくし)」として突如出現した場所なのだという。一週間が経過し、綾人たちの捜索は打ちきられようとしていた。その頃綾人は祠の中で東京を目撃し、久遠は玲香と出会っていた…。

配信サイトのあらすじより

特撮に本格参戦したりしていく前の會川さんが参戦し、水着回としてのサービスシーンも入れつつ久遠が玲香と遭遇し、メインヒロインとしての位置付けではありながらも話の隅に追いやられがちだった2人の重要性が増していく、ロボ戦は無しの回。前回は七森が大変なことになってもそこまで心配してそうではなかった樹が久遠の失踪に関しては本気で心配してたり、その七森は一色と裏で結託しようとしていたり、遥の歌っていた歌を何故か綾人が知っていたりと伏線がしっかり。話の出来としては、水着回としての出来で十分と思える回でした(笑)

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