科学冒険隊タンサー5感想(24~26話)
・科学冒険隊タンサー5第24話「怪奇の半獣人 ミノタウロスの迷路宮殿」
ダイチの失態の煽りを受けてハジメが敵に捕まってしまい、その挽回をしようとしてダイチが体を張る…というのが過去パートのメインとなった回。頭脳派のハジメと肉体派のダイチ(ダイチも頭が悪いというわけで無くただ専門が自然関係なだけではあるのですが)のコンビの相性は悪くなく、及第点と言った出来。
・科学冒険隊タンサー5第25話「魔の空域 決死の大漂流(前編)」
飛行マシンが漂流して謎の空間に迷い込むというウルトラQの「206便消滅す」を彷彿とさせる回にして、タンサー5初の前後編回。過去パートには今回移行せず現代パートで謎の空間に漂流したタンサー5の戦いを描きました。
UFOとの戦いの中、タンサー5は自分達のいる惑星が地球ではないことを知る。マシンは全てろくに動かず、脱出の目処も立たない中、リュウは他のメンバーに黙ってスカイタンサーで一人無謀にも空間からの脱出口を探そうとするが、そこにルイが無理を言って同行する。ここ最近ダイチやハジメが目立ち若干影が薄くなり出していたルイが、ここで正統派のヒロインムーブでリュウとの距離を縮めました。
しかし2人が乗り込んだスカイタンサーが発進するのを見たハジメは、2人が自分達を見捨てて逃げたのだと非難する。ダイチはまさかあのルイがそんなことを…と疑問を持つが、息つく暇もなく彼らの元にUFOがやってきて…
・科学冒険隊タンサー5第26話「魔の空域 決死の大漂流(後編)」
リュウ・ルイとダイチ・ハジメ・ユメトの2グループに分かれて展開された回なのですが…正直なところ、前後編に分けるまでの意味は無かったな、というのが見てみた感想(^^;
今回登場する宇宙人は地球人を空域を利用して連れ出しサンプルとして解剖している、などの最低限の設定がされているだけの宇宙人で、本国などはあるらしいものの宇宙人たちと話し合いをするなどの踏み込んだ要素も無し。今回一応「世界にはこういう魔の空域があるらしい」という紹介はあるのですが、前後編通してほぼオリジナル展開で別に謎に踏み込みもしなければドラマやキャラが広がると言ったこともない(前編でリュウたちを非難していたダイチやハジメの感情も特に広まることもありませんでしたし)といった感じで、全編ほぼバトルとアクションに費やした、という回。
別に全編バトルとアクションに費やすのが悪いわけではないのですが、この作品が普段ならドラマ部分に重きを置いているのならまだしも、割と謎やドラマの方を広めずにアクションやバトル中心で進む、というような回が多いので、前後編でそれをやってしまったのは食傷気味になってしまいました。これだったらもっとちゃんとキャラを立てたりだとか、ゲストキャラとの交流を書くなどして、前後編でしっかりとしたドラマが見たかった、とは思います(^^;
登場こそ唐突なれどハジメがリストバンドの機能で窮地を脱する、だとか各個人での見せ場は悪くなかっただけに、普通に1話でまとめてくれればどうということもなかった回だったのに…と思わずにはいられなかった回。
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