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アルジェントソーマ感想(1話&2話)

※この度バンダイチャンネルに加入した自分が、「ガサラキ」や「無限のリヴァイアス」など、このアニメと同時期のサンライズ作品が好きだからこの作品も肌に合いそうだし折角だからこの機に見てみよう、と思って見始めたアニメです。あらすじの下に本編の内容に触れた感想を書いているので、未見の方はネタバレにご注意を。

・アルジェントソーマPhase.01「再生と死と」

突如飛来した巨大エイリアンにより、危機に瀕した地球。対エイリアン研究所“モルグ”のノグチ博士は、エイリアンの残骸を繋ぎあわせ再生させる実験に執念を燃やしていた。そして、ついに強力な左腕を有するアンビバレントな巨人“フランク”を復活させるのだが…。

バンダイチャンネルのあらすじより

非常に分かりやすく、20世紀末~21年代初頭のサンライズだなぁ...というのを感じさせる作品。
元素やらなんやらの実際の科学的な用語を用いたリアルな会話、スペシャルコンセプターの野崎透さんによるものと思われる、専門用語を用いた緻密な世界観、この時期のサンライズ作品には大体出てる気がする保志総一朗が1話目から絶叫から嗚咽まで迫真の演技を見せてくれて、そして1話目でいきなり瓦礫の下敷きになるCV桑島法子、とこの1話だけ見れば大体この時期のサンライズ作品の傾向が掴めると言っても過言ではないくらい、2000年秋という20世紀末最後のクールにふさわしい、世紀末のサンライズを象徴するかのような1話で、この頃のサンライズ作品の雰囲気が大好きな自分としては、この濃厚なサンライズ描写で十分に満足できる回でした。
ノグチ博士は紛う事なきマッドサイエンティストなのですが、それでもマキとタクトの仲を一応心配する描写でその辺の区切りは付いている、という様子。
正直1話だけ見た感じでは世界観とかもよく分からないので、徐々に面白さが分かってくる感じの作品なんだろうなぁと思いつつ見ていきます。
最後、サブタイトルが表示されて1話が終わった後、そのまま次回予告に移りつつ「死と」の部分にズームインしたかと思ったら、ズームアウトしたときに「死と」の文字が真ん中に来て「Phase.02 死と少女と」と次回のサブタイトルに変わっている、という演出は秀逸でした。

・アルジェントソーマPhase.02「死と少女と」

モルグを瓦礫に変え逃亡した銀色の巨人は、ロッキー山脈で一人の純粋な少女ハティと出会う。安らかで不思議な一時の交感。しかし、そこに降り立った1体のエイリアンが周囲を地獄に変える。ハティの恐怖に呼応したフランクは、エイリアンと壮絶な戦いを繰り広げる。

バンダイチャンネルのあらすじより

前回のメインになっていた研究施設側の人間がタクト以外は死亡したということで回想シーンのマキ以外登場せず、そのタクトも最後のシーン以外は登場しない、と前回から一気に場面転換が行われ、逆に前回のラストに登場した少女ハティ(声優はマキと同じ桑島法子さん)がメインとなって進行した回。

今回はハティがどういう子なのか、巨人達はどういった存在なのか、を1話かけて描写し、その上でこの世界にはこういった組織があってこういう人達で構成されています、みたいな設定も並行して展開して1話を使った、という感じで、正直な感想としては今回もキャラ&設定見せ回と言った印象。ハティの脳裏に浮かぶものが未来予知なのかそれとも過去のトラウマなのか、何故ハティは狙われていたのか、巨人とはエイリアンとはなんなのか、といった謎は後の話に引っ張り、とりあえずこういうキャラクター達で話を作っていきます、という紹介をこの2話で済ませたという感じ。

研究施設が舞台となってリアル寄りの作風だった前回とは打って変わって自然豊かな土地での少女と巨人の交流、ということで一気に今回はファンタジー寄りの作風に寄りましたが、恐らくここからの展開でタクトとハティが接点を持つとは予想できますし、そこからリアルとファンタジーの組み合わさった「アルジェントソーマ」ならではの毛色になっていくことと思われるので、本番は次回から、ということで期待したいと思います。

1話では飛ばされたOPが今回は流れましたが、実にこの時期のサンライズらしいしっとりとした曲調で好みです。逆にEDは珍しく明るい感じではあるのですが、これはこれで好みであったり。

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