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60歳現役デザイナーのつぶやき

現役フリーランス・デザイナーとして60歳を迎えた。
約30年経ても、仕事が途切れることはない。
自分の知る限り、フリーランス・デザイナーで、
60歳まで現役でいられた方は、ほとんどいない。
現役とはあくまで「生活出来る稼ぎ」があるという事。

独立時には若手デザイナーとして、行く先々でもてはやされたりもしたが、自分は至って冷静だったので、まあ、二、三年後には、そんな話も出ないだろうと。
しかし、自分も50代に差し掛かった頃、
「いつまで現役で出来るんだろうか」「この先も仕事あるんだろうか」
ふと考えたことが何度もある。
時代が進めばクライアント内部の世代交代、新規で紹介される経営者も自分より歳下になっていく。いつの間にか世代間ギャップが広がっていくのである。

私は独立後、営業活動を一切したことが無い稀有なデザイナーらしい。
何故なら昔も今も仕事の受注は友人、知人、クライアントからの紹介先であったり、たまたま入った書店で20年ぶりに出会った旧友(経営者)から「仕事何してんの?」「広告デザイン」「じゃ、これ頼める?」みたいな感じであったり、クライントのパーティーで隣席だった初対面の社長さんが今や1番のクライアントであったりなど。
懇意にしているクリエイター仲間が聞くと「ウソみたいな話ばっかり」と言われる。つまり私は、いろんな方々のご縁だけで今がある。感謝ばかりのご縁。

プロローグ:開業時。
独立開業時には、住宅ローンもあり、幼児と乳飲児もいた。
しかも、仕事道具であるMac(当時激高かった、、)を始めDTPソフト、フォント、スキャナー、プリンターなど一式購入したにも関わらず、なんと支払い前日に銀行融資を断られたのである。
そこで、助け舟を出してくれたのが学生時代からの友人(既に経営者)であった。
快く資金援助をしてくれた。生まれて初めて友人に借金。それも結構高額。
でも幸い、独立後の仕事も順調で半年で友人に返済出来た。(最初の一年は、年間で10日間も休めないくらい溢れるほど仕事もあった)

「銀行は、雨降ってる時に傘は貸してくれない。」
ところが、売上が順調だと今度は支店長代理まで来て
「何でも融資させていただきます!」手のひら返しに呆れるばかりである。

Chapter 1
第一期、グラフィックデザイナーから出発からの話を少し。
毎日、何点デザインをしたんだろか?と言うくらい目まぐるしい忙しさだった。しかし、2000年少し前からのITブーム到来で、業界も紙媒体からWEBにシフトしていく。長年グラフィックデザインをしてきた人間がWEBデザイナーに変貌しいてくのは簡単でない。かく言う自分もWEBデザインをどう作っていくのか?構造もルールも何も全く分からなかったのである。

その頃、クリエイターズチームを考えた。色んなジャンルのクリエイターたちと
「業務内容に合わせた取り組みをして仕事の幅を広げよう。」
そんな想いを自分で見つけたクリエイターさんたちに伝えたら、皆が賛同してくれた。それからは、さらに仕事の幅も広がり、コンサルティング的な相談も増え、第二期に入っていった。

to be continued


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