全てはみずぴょんの手のひらの上(東京女子プロレス 10.6 後楽園ホール)
会心の出来だったので伸びそうな予感はしましたが、まさかここまでとは…
東京女子プロレス10.6後楽園ホールを観戦しました。
ビッグマッチのわずか2週間後に開催されたこの大会は、後楽園ホールにもかかわらず、(不測の事態もあって)タイトルマッチが一つも無かった異例の大会でしたが、硬軟入り混じったバラエティに富むマッチメイクがなされ、また練習生紹介や猫ちゃん復帰といった嬉しいお知らせもあるなど、ファンが十分に満足できる大会ではなかったかなと思います。
今回はその中の1試合、瑞希&桐生真弥vsアンドレザ・ジャイアントパンダ&鈴木志乃についてです。
この試合の瑞希選手(以下、みずぴょん)を撮った写真をXに投稿したところバズりました。
確かにハンマーがグロくない程よい深さでパンダにめり込み、リボンがきれいな放物線の形に伸びていて、かつみずぴょんの手足が伸びた華麗な空中姿勢が幾何的な美しさを感じさせるものだったので、会心の手ごたえであったのは確かなのですが、インプレッションが誇張抜きで想像の1,000倍くらい付きました😮
コメントや引用、またフォローしてくれた方のクラスタを見ていくと、
「らんま1/2」「カードキャプターさくら」「呪術戦線」などなどアニメ、漫画に例えている方が多く、また、海外からも多くの反応がありました。
今回のバズりは、アニメや漫画でしか見たことのなかった、生身の人が現実で繰り出せるとは思われていなかった動きをみずぴょんが実現させ、それが東京女子やプロレス、さらには日本といった垣根を越えて共有されたことが最大の要因であったように思えます。
これは、いろいろなピースが偶然はまったゆえのことか、あるいはみずぴょんの能力なら当然で、そうなるべくしてそうなったものなのか。
私は偶然・当然のどちらでもなく、全てはみずぴょんの計算通りに事が運んだ結果だと考えています。そう考える根拠を以下に示します。
まず、パンダは今回が東京女子初参戦ではなく、今年3月の両国、昨年3月の有明と過去2回ビックマッチに参戦しています。
この時の試合は当然みずぴょんも見ているはずで、パンダとの試合でできそうなこと、うまくはまりそうなことを事前に想定したうえで、今回リボン付きハンマーを持ち込んだのでしょう。
まず、みずぴょんは優れたハイフラヤーなので、大きな相手と闘うあたり有効活用しない理由がありません。巨体のさらに上空から攻撃をかけることはそれだけで非常に良い画となることは容易に想像できます。
次に、武器に選ばれたリボン付きハンマーですが、試合に持ち込むのは実は初ではなく、2年前のTDCのvsハイパーミサヲ戦でも使われていたものがアレンジされて再使用されています。
アレンジされている部分、それは、ハンマーからたなびくリボンの量が増えより長くなっていました。引っかかったりするリスクはありますが、振り回したときの見栄えは向上します。
みずぴょんは少年漫画やプリキュアに造詣が深く、アニメも好みます。
コメントで上がっていたらんまやカードキャプターさくら、あるいはその他何らかの作品からヒントを得ることで、パンダという巨大で柔軟な対戦相手と自信の身体能力をフルに活かした、普段はやりたくてもできないようなコーナーからのハンマー振り下ろしを実行することとしたのではないでしょうか。
それも、できるだけ見栄えの良い一撃とするため、
1.リボンの増量と延長
2.コーナーに上る際に軽く振ってリボンを整える
3.カメラが多い南側から跳ぶ
などの工夫を加えています。
こうしたみずぴょんの着想・準備・実行が完璧に遂行されたことにより、バズりが必然的に生じたものと私はとらえています。
そのほかにも、
・徹底的に真弥を盾にすることで、返って真弥が目立つ展開を作る
・ぐるぐる巻きにしようと使ったトラロープが上手くかからないと判断するや素早く切り替えて腕を噛みに行く
・志乃にフィニッシュを仕掛ける時にさりげなく位置をずらす
などの細かな工夫も随所に見られ、みずぴょんのプロレスのうまさが感じられる素晴らしい試合でした。
ゲストを活かし、パートナーを活かし、対戦相手を活かしたうえで、自分が最も輝く。
実に東京女子らしい、みずぴょんらしい試合だったと思います。
以下余談
・プロレスを知らない多くの人の目にも触れたにもかかわらず、コメントも引用もネガティブなコメントが全然無かったのは嬉しかった。
・インプレゾンビはクソ腹立つ。 滅びろ。
・いいね、リポストの100未満の細かい数字が見れなくて残念
・バズったのに何か宣伝するの忘れてた。まあ、知ってほしいことは当該ポスト内に全部入っていたのでOKかなという気分。
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