Grand Princess '24(東京女子プロレス)
Grand Princess '24を観戦しました。
記憶が新鮮なうちにnoteに残したかったのですが、写真の整理を優先するなど諸々あって今に至ります。
両国は両国でもKFCじゃないほうの両国は久しぶり。当日は東京女子のビックマッチには珍しくとても良い天気。春の本格的な始まりを感じさせてくれた日差しと風が心地よい一日でした。この日のカードはタイトルマッチ3つを含む全11試合、記憶が正しければ東京女子プロレス史上最多試合。全試合の感想は難しいので印象に残った試合または選手をピックアップして残します。
第1試合 鈴木志乃&七瀬千花&キラ・サマー vs 風城ハル&大久保琉那&高見汐珠
後輩のデビューから明らかに表情が変わり躍動感を感じさせつつある志乃、髪を染めたJK組で一番大人びて見えた琉那、初めての紙テープに感情があふれる24年デビュー組などなど見どころが尽きない第一試合でしたが、ハルのフィッシャーマンズスープレックスホールドに驚きました。
東京女子でスープレックスホールド使う選手が増えたのはヒカリ以来。(早く帰ってきて!)
回転足折固めを得意としているくらいだから元々ブリッジが得意なのかな。
23年デビュー組は大体デビューから1年が経過して、リング上の個性がはっきりしてきて、次の1年もますます楽しみです。どうかすくすく成長しておくれ。
第2試合 角田奈穂&湯本亜美 vs 桐生真弥&HIMAWARI
HIMAWARIの前髪がveryveryかわいい。デビューからちょっとづつビジュアルが変わっていく彼女ですが、ここまですべて上方修正です。抜群の安定感と感情が伝わりやすい表情もグッドなうえ、試合中のちょっとした所作、この試合でいうとコーナーから対角線に走る直前に弁打で角田さんを払うとこなど見どころ満載。そろそろブレイクしてもいいんじゃないですかね?
第3試合 アンドレザ・ジャイアントパンダ&鳥喰かやwith猫はるな vs らく&原宿ぽむ
登場がピークの出オチパンダをどううまく料理するのかが問われる実は結構テクニカルな試合。
らくぽなら大丈夫だろうと思っていたらやはり大丈夫でした。リングの外にいるときも常に何らかのワークを遂行しているぽむは素晴らしい。勝利の決め手となったパンダの足を縛る動きに目を奪われていたらいつの間にか試合が終わっていました。
「観客の目を動かせ」という馬場さんの教えを体現している、気がします。
第7試合 鈴木みのる vs 伊藤麻希
みのるのことだからもっと徹底的にやるのかなと思っていたらオーディエンスの総意を感じたのか無難な範囲に収まった試合。流血アリでもよかったのよ。ちょっと間延びした印象。けど風になれハモれて楽しかった。
第9試合 インターナショナル・プリンセス選手権試合
荒井優希 vs 上福ゆき
この試合が一番面白かった!
挑発し、顔を蹴りあい、ビンタが炸裂する、字に起こすと非常に野蛮な印象を受ける内容ですが、そこに両選手の気品やプライドが加わることで泥や砂が少しもまじらない清流のような余韻を残す試合となります。こういう試合があるから東京女子が好きです。
あとかみーゆの白のコスチュームもとても映えてて良かった。
セミファイナル プリンセスタッグ選手権試合
水波綾&愛野ユキ vs 鈴芽&遠藤有栖
ユキの頑丈さが良くわかる試合だった。でじもん二人の猛攻を全部受けて、その9割をはじき返して、けれども最後の1割に押し切られた印象。
でじもんの連携の見事さはこの後に控えているであろう盤石の防衛ロードを予感させてくれる見事さでした。挑戦するタッグがすぐには思いつかない。
メインイベント プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合
山下実優 vs 渡辺未詩
正面からぶつかる内容で山下を撃破した未詩は本当にすごい。しかもこれが2回目なのでフロックともいわないでしょう。
未詩本人は世代交代だと思ってほしくないとコメントしていますが、一ファンの視点からするとこれは世代交代だよなと感じました。
選手や団体の考え方があって、それは当然尊重されるべきものですけど、ファン一人一人にはそれぞれの見解があって、それは時に選手の後押しに、時に重しになるよなあ、なんてコメントを見た後に感じました。
ただ、頼りになり、ライバルにもなる多くの先輩や同年代、後輩に囲まれて歩んでいくことができる東京女子の環境なら、ベルトにつぶされるということもそうそうないものと思います。
とにかくおめでとうの気持ちでいっぱい。
余談
全11試合に加えてミニライブがあった本大会は本当に長くて、一緒に観戦した友は途中で集中力が完全に切れていました。
甲田さんが週プロで語っていた前半のフレッシュさ中盤の外向けの試合、タイトルマッチでの締めの狙いは実現されていたと感じましたが、やはり長いものは長い。
選手が多くなったこともありゲストを招くビックマッチだと、今後もこのくらいの尺の大会があるかもしれませんが、少し工夫が必要なんではないかと感じました。
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