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2024.3.16 東京女子プロレス 横浜ラジアントホール観戦雑感

前年9月以来、約半年ぶりに開催された横浜ラジアントホール大会は、東京女子春の大一番となる3月31日両国国技館『GRAND PRINCESS '24』前の最後の通常興行です。
本大会は両国の前哨戦となったセミ・メイン、大久保瑠那選手の復帰、リカさんによる汐珠さんへのプロレスの厳しさの伝授、伊藤ちゃんと志乃さンのタッグなど様々なテーマがちりばめられていた面白い興行でした。
以下雑感

第二試合
辰巳リカvs桐生真弥vs高見汐珠
デビュー3戦目にして早くも3ウェイ、しかもリカさん入り…
汐珠さんへの期待の度合いが分かるマッチメイクです。
リカ先輩より悪いことを教わり、桐生さん謝罪(未遂)の下敷きとなり、体はねじ切られそうになりなどしつつも、あまり迷いを感じさせない良い動きを見せていました。そういえばテーマカラー白って歴代でもリカさんと汐珠さんだけかな?

3ウェイだと難波さん+αが撮れるのが地味に嬉しい

第3試合
上原わかな&凍雅vs風城ハル&大久保瑠那
瑠那さんの復帰戦。瑠那さんは度胸がいいのか、最年少にもかかわらず物怖じをほとんど感じさせません。久々の試合であることも特に関係ないかのようにこの日もガンガンエルボーを放ちいい音をさせていました。ハルさんとの連携もよく、結果は負けでしたが印象はハル&瑠那組の試合でした。デビューから約1年で、同期だけでこのクオリティの試合が組めるようになるとますます先が楽しみになります。

ハルちゃんちょっと照れてる?

セミファイナル
愛野ユキ&らく&原宿ぽむ vs 鈴芽&遠藤有栖&HIMAWARI
両国前、プリンセスタッグの最後の前哨戦となる試合。
ユキさんはこの日は普段から仲の良いらく&ぽむと組み、また、両国では頼れるアニキ水波凌選手とユキニキとしてでじもんの二人を迎え撃ちます。これだけ仲間に囲まれているにもかかわらず、いや、囲まれているからこそでしょうか、この日の試合内容の熱さの裏側にユキさんの言いようのない孤独を不思議と感じました。
おそらくそれは気持ちの部分で、卒業した天満のどかさんの穴を今の今までカバーしきれていないということなのではないか、それが強固な結びつきを持ち、かつ試合面でも成長が止まらないでじもんとの対決がテーマとなったことで表面化してきたのではないかと私は感じています。これはユキさんがもろいとか、パートナーが頼りないとかそういうことではなく、常に一緒にいた血のつながった姉の存在を埋めることがそうたやすくできるはずがないということです。今のでじもんに対しては、心技体すべてが充足していなければタイトルを守ることは容易ではないでしょう。

これまで両国のタッグ選手権のメインテーマは、ここ最近の有栖さんの破竹の勢いに、タッグトーナメントの決勝でリカさんを抑えた鈴芽さんがさらに加速を加わえることで悲願のベルト初戴冠が成るのかどうかとした挑戦者側の視点が面白いのかなと思っていました。
しかし、この日の試合で見せたユキさんの影は、不安要素であるのと同時に打ち砕く対象が明らかになったことで、現状を越えていく突破口にもなるかと思います。二人で向かってくるでじもんをユキさんがその熱さをもって内面的には一人でがっつり受けとめ、かつ返り討ちとし、一皮も二皮も向けた王者として成長を見せる展開も十分期待できるなと感じさせてくれました。

この試合以前までは、勢いから見て両国ではでじもんが戴冠するだろうなと思っていましたが、今は正直どちらの未来が訪れるのか予測がつきません。わかるのはどのような結末が待っているのであっても、面白い試合となることが約束されているということだけです。

髪色派手対決

メイン
山下実優&中島翔子&瑞希vs渡辺未詩&上福ゆき&角田奈穂
つい先日卒業を発表した奈穂さんとみずぴょんの先発でスタート。
特にしんみりすることもなく、いつものとおり髪を引っ張る、腕を噛む、指を踏むなどトムとジェリーみたいなやりとり。
この飽くなき争い、後1000回は見たいです。
試合はエースで王者の山下さんの怜悧さと熱誠を同時に感じさせる迫力がすごい、いや、凄まじかった。中島さん、かみーゆ、未詩さんそれぞれ持ち味を生かした見せ場があったのにその印象を吹き飛ばされました。ビックマッチ前(及びビックマッチ当日)のやまぴに外れなし。後日の会見で語っていましたが、両国本番はこれを超える狂気を見せてくれるとのことですので期待して待ちます。

鋭さを感じさせるエース兼王者

余談
いやいや言いつつも結構積極的に山下さんの決めポーズに乗ってくれる中島さんとみずぴょんが好き


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