『A子さん恋人』読書会/A太郎の底知れない余白
「とにかく『A子さんの恋人』は構成力がすごい」という言葉がくりかえし飛び交った読書会でした。
物語冒頭は恋愛メインの美大あるある漫画なのかな? と思わせるラフな雰囲気。しかし、だんだんキャラクターの心情や関係性が明かされていくなかで「なんだこのえぐられるお話は……!」と沼に落ちていく……。
青春群像劇なのに秀逸なミステリーのような側面をもち、ちりばめられた大量の伏線がラストに向けて様々な形で回収されていきます。
さらりと読むだけでも、最初から最後まで一貫した世界観が印