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LGBT法について。

セクシャルマイノリティである私はLGBTのTにあたるトランスジェンダーです。
 率直に言ってLGBT理解促進法案、特にトランスジェンダーに於いては、私にとってさらなる生き辛さを感じさせるものでした。
 曖昧な差別認識や、賛成や反対派の活動家による、女性などに不安を与える言動、デマ情報の拡散。

LGBT理解増進法が制定されてトランスジェンダーに対して、バッシングが更に強くなった気がする。
 生まれの性と異なる性で生きるトランスジェンダーの男性と女性。
特に私のような男から女へと容姿を変えてきた者への風当たりは強くなった。

法が制定されて、男性器の付いた人が『自分は女だ』と言って公衆浴場で女湯に入ってくるとか、性別の区別がなくなれば、女子トイレが廃止されたり性犯罪が増えるのでは?など、女性の不安や恐怖心をあおるような言葉がばらまかれた。

トイレ事情や公衆浴場等で女性の容姿で犯罪を犯す奴は、普通にバカな犯罪者。実際盗撮とかの犯罪はありました。
 これは私達トランスジェンダーにとっても、あらぬ疑いを掛けられる、とても迷惑な行為です。
 また、別視点から見ると、つい最近では、トランスジェンダーのオリンピック女子ボクシングにおいて圧倒的な体力差を見せて問題にもなりました。
 それにあの開会式や閉会式のセクシャルマイノリティの醜い姿に正直げんなりしました。自己主張したいならもっと違う方法もあるだろうに‥‥と思いました。

マイノリティの権利を認めろ!と言う前に、認めてもらいたいなら相応の努力をするべきだとワタクシ思うのです。
 そういった活動をする穏やかな団体もあれば、過激にマイノリティを一方的に主張する活動家もいます。
そして、それに反対する過激な反対派の活動も活発になってしまいます。

現在の双方の言論はトランスジェンダー、特に身体は男で気持ちは女という人のトイレ事情と公衆浴場事情が議論されていますが、トランスジェンダーが自分の身体とは正反対の性自認で男湯女湯、女子トイレ男子トイレには入らないとおもいますよ。
 入れば罪になるのは分かっている人も少なくないと思う。
ただ、性同一性障害の方を含めた性転換手術と戸籍も変えている人に対しては、男女にかかわらずその人の性を尊重するべきだと私は思っています。

だけど、それでもトランスジェンダーではない人が女装して入る人がいるのも事実。実際罪を犯してる奴もいます。(だけど‥女装して「わたし男です〜」と言いながら男子トイレに入るのは問題ない?かな?私一度だけやったことある‥‥かどうかは内緒にしとこ♪~(´ε` )(笑))
 この見極めが難しいのも確かにありますよね。
そういった点では、LGBT法案がでた事で、世論は犯罪者撲滅にも繋がるのかもしれません。
 しかしLGBT法案は、セクシャルマイノリティへの理解を広めるという本来の目的とは真逆に動いてるように思います。
いや、理解を悪い方向へ広げてしまったのでしょう。

そこには言論の自由があり、自由の中に相手を貶める言葉があり、言論の自由でありながら誹謗中傷は認められることは無い。
 人の心を貶め傷つける誹謗中傷は、言葉の暴力であり決して認められることはない。
 LGBT法案は誹謗中傷、差別意識を逆に高める恐れがある‥‥ワタクシそのように思ってしまいます。
差別はあってはならない。しかし無くなることはない。

そもそもがLGBTに対しての差別って多い?個人的には日本の場合、差別意識ってそれほど高くはないと思う。
 確かに、私も他人に気持ち悪いって言われることもあります。結構落ち込める言葉です💦
 でも、それはその人の意見であり素直な言葉だとも思います。
そしてそういった言葉も気持ちも、これから先無くならないと思う。
 無くならないのであれば、気持ち悪いって言われない様に、少数派の私達は努力するべきだと思うのです。(個人的意見(*^^*))

そういった中で、世論に反発を買うようなLGBT法案に、公共トイレや公衆浴場に於いて、理念法を当てはめるから変に誤解を招き、ややこしくさせてるのではないだろうか‥‥。
ろくに議論もしていないLGBTの理解を広める法案て意味ないと思うし要らないとも思うのであります。


著 Tジェンダー安桜芙美乃
表紙画PhotoAC

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