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観光旅行(UFOの真実?)SF短編


火星歴350年。
地球西暦2598年
火星在住のある家族、真田家の日常。


「お父さん、明日の旅行は地球に行くの?」

「あぁ、初めてチケット取れたからな。大きな船で500年前の地球に行くんだぞ。父さんも歴史でしか知らないまだ綺麗だった地球の、俺達家族の先祖がいる日本という国だ」

「地球って昔は青かったんでしょ?」

「うん、綺麗な青色してたそうだ。父さんも写真とホログラムでしか見てないからな。噴火する前の富士山を見てみたいな」

「富士山て、昔凄い噴火起こした山だよね」

「うん、凄い災害になったそうだ。暫くは食べるものもなくて健康被害も酷かったらしい。沢山の犠牲者が出たと歴史で書いていたな。でも復興も早かったそうだ。人間の強いところだよな‥‥」

「そういう災害ってアタシ達が知らせてあげることもできるのにね」

妻が話に入った。

「だよな‥でもそれをしちゃうと未来に影響が出るらしいよ。下手したら俺達の今も、存在も無くなる可能性がある。いわゆる昔から言われているタイムパラドックスだよ。歴史を変えることは未来の世界に悪影響が出る可能性があるからな。今の世界じゃ時空を悪戯に歪め、歴史を書き換えるのは犯罪だからな」

「そうだよね‥‥」

「ねぇ、お母さん、お父さん。僕達は地球に降りられるの?」

「それは出来ないんだ。俺達はタイムトラベラーだからな。確実ではない未来には行けないけど、過去は既に存在しているからな。
 過去なら何処にでも行ける俺達は、大きな船で地球に近付いて月の内部に船が停泊する。そこから地球のあちらこちらに小型の船が出るんだ。
 その日本行きの船に乗って昔の日本を眺めるだけだよ。ナビゲーションガイドが色々教えてくれるぞ。
しかし、たかだか砂が欲しいためだけに大規模な戦争を起こして、核戦争により地球は放射能に汚染されて、海の生き物が全滅して、今は本来の海の青さが無くなったって本で読んだんだ」

それを聴いた妻が疑問を投げかけた。

「砂が欲しい?どういうこと?」

「うん、昔は建物や橋を造る過程でコンクリートに最適な砂がかなり減ったらしいんだ。海の砂も砂漠の砂もコンクリートには不向きでボロボロ崩れて建物や橋には不向きだったらしい」

「それで砂の取り合い?」

「東アジア大陸から戦争が始まったんだって。さぁ、明日の旅行のためにスペースシップターミナルのホテルに行こう」

そうして真田ファミリーは翌日、ターミナルホテルをチェックアウトして、全長400㍍、幅100㍍の大型スペースシップに乗り込んだ。

全乗客が乗り込んだ数分後、地球歴2098年の月の裏側から月内部タイムトラベラーターミナルに着いた。

そこから地球の世界各国へ向かう150人乗れるスモールサイズのスペースシップに乗り込む。

真田ファミリーも日本行きのスペースシップに乗り込んだ。



地球の世界各国で、この日UFO目撃が相次いだ。

日本でも、富士山にUFOが現れたことで、天変地異の前触れではないか、とネット民は様々な憶測を発信した。

翌年、富士山は突然大噴火を起こし、山頂は大きく崩れて、火山灰により未曾有の大災害となった。


ワタクシ、ずっと前からUFOは未来の地球人ではないかと思っています😊
そして、タイムマシーンができたとしても、実在した過去には行けても、実在しない不確かな未来には行けないんじゃないかと考えております(*^^*)
そこに私的な科学的根拠はありません(笑)
何となくそう思ってるだけです(#^^#)

今朝このお話しを思いついて、一気に書きました。
お付き合いくださった方々、ありがとうございました♪

あっ、砂が不足しているのは事実です💦

ではこのへんで‥‥また来てね(@^^)/~~~♪

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