見出し画像

春爛漫‥‥【折句 詩】

あめの夜
めぐる季節を感じとる
軒先のきさきの花寂しそう‥‥
夜風よかぜ優しく花震わせて
涙雨るいう零した咲き遅れた花…


そんな花の命は短いけれど

それでも花は正しく命を全うし

種を残して命を繋ぎ

種は新芽の産声を待つ‥‥

大地に根を張り動けぬ花さえ

こうして命を繋げていく

決して自ら命を絶たない…


巡る季節に梅の香そよぐ

暦は如月春立ちぬ‥

高貴な香りのその後に

弥生に芽吹く桜の蕾

桜の花は恥ずかしげに

綺麗に咲いた己の姿

見てほしいから下を向き

あまりに多くの視線を集め

恥ずかしくなりピンクに染まる

咲いて人々幸せにして

散り際さえも人の目を引く‥

咲くも鮮やか散るも鮮やか

桜は春の立役者…

花は季節の立役者‥

命囁く春爛漫‥‥


illustac
花魁 photoAC



いいなと思ったら応援しよう!