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撃攘の盾… 拾壱
束の間の休息
サロマ湖へ向かっていたウルオロシアナ洋上艦隊の壊滅により、長距離通常ミサイルによる北海道への攻撃、ウルオロシアナ兵北海道上陸の危機は一先ずし無くなり、陸、海、空各自衛隊員に束の間の休息が訪れた。
しかし、北海道自衛隊基地を狙っていた弾道ミサイルは不定の間隔で依然として続いていた。
更に新たなる敵大艦隊が、サリハンスーク コルサールフ港湾付近より艦船の出港、移動が確認された。
大型対潜巡洋艦 1
原子力ミサイル巡洋艦 1
ミサイル駆逐艦クラス 4
揚陸艦 4
補給艦と思われる艦船 2
航空機1編隊五機、7編隊サリハンスーク民間空港より飛行確認。
航空機1編隊五機、7編隊三十五機がサリハンスーク民間空港より離陸飛行確認された。
早期警戒管制機より千歳第1、美唄第2、上富良野第3地対艦ミサイル各連隊へデータリンク接続、長距離対艦ミサイル攻撃要請。
更に名寄第4高射特科各中隊迎撃ミサイル攻撃要請、各隊は敵艦、敵航空機とも領海、領空に入り次第攻撃要請で各陸自ミサイル連隊は臨戦態勢に入っていた。
ウルオロシアナ大統領Sロマーノフは奮闘する日本自衛隊を腹立たしく思っていた。
日本政府と自衛隊の意志
『木嶋総理、自衛のためとはいえ攻撃は貴国の憲法違反なのではないのか。
我々の正当な理由で、我が国への北海道返還を望んでいるにも関わらず、貴国は我が国と戦争を挑むのか !』
Sロマーノフはイラつきを露にして日本総理大臣木嶋へとホットラインを繋いだ。
『大統領、我が国は不当な侵略には断固たる防衛対処をするということだけだ。
大統領、あなたは無意味な血を流したウグリャーノ軍事侵攻の過ちを再び繰り返そうとしている事に自覚はお持ちか?
ウグリャーノを不当に奪還するはずができなかった。
自国の兵とウグリャーノ兵、民間人の犠牲で流れた血をお忘れか?
結果、世界から経済制裁を受けて、貴国は北鮮共国家と同じで国民を蔑ろにした。
その挙げ句、貴国は財政困難に陥り経済的困窮となってしまった国民のこともお忘れか?。
そして、これ見よがしに核をちらつかせて他国を威嚇する国家になった。
貴国が我が国に対して不当な理由で攻撃してこようが、私は国と国民を守る責務を全うする。
それは我が国の自衛隊も同じ決意であることをあなたに伝えておく』
ウルオロシアナ大統領、Sロマーノフは弱小国家と見下していた日本の総理大臣に言われた事に腹立たしさを露にしてホットラインを一方的に切った。
『貧しい国だと?北鮮共国と同じだと?
ならば核の恐ろしさを与えて膝間付かせて命乞いをさせてやろうか…』
Sロマーノフ大統領の頭の中では膝間付く木嶋の姿が映し出されていた。
日本国内の的外れな反戦反日デモ
日本国内でも、木嶋総理は一部の国民から非難を受けていた。
しかし、その一部の国民と見られる人々の中には、手に持つプラカードには北鮮、南鮮半島の文字もあった。
未だにスパイ防止法の無い日本には、日本を敵対視する隣国国家3国、北鮮共国、南鮮民国、大中東亜共和国家があり、その国の成りすまし日本人が多く、日本国内部から日本に対してヘイトスピーチ等で日本人の歴史認識を北鮮、南鮮、大中東亜、各自国の指示のもと、それぞれが自国に都合よく変えていこうとする思惑があり、一部はそのようになってしまっていた。
注)* 南鮮民国においては日本、米の同盟国でありながら大東亜戦争の時、日本の統治に法律的に合意した上で、国が繁栄した事実を自国の歴史をねじ曲げて、日本は悪い国、酷い国、憎むべき国ということを政府の反日教育により、日本を憎み敵視するように自国民に刷り込んできた。
南鮮民国は日本と米の同盟国でありながら、戦後、武器を持たなくなった日本の竹島を武力で不法占拠し自国の領有件を主張しているが、竹島は歴史的にも日本の領土である。*
こうした島の領有件争い(尖閣諸島)(竹島)(北方4島)には、歴代の日本政府の曖昧な対応にも責任があった。
こうした日本の島への違法占拠に日本は武力で対応できない自衛隊が憲法9条に縛られていることも大きな要因だった。
日本の武力を抑える憲法9条を指示するのが反日国家であり、日本内部で日本人に成り済ます反日国家が自国の指示により日本国内部で反日活動をしているのである。
日本人ではない国会議員がいることも大きな懸念とされる。
日本にはスパイ防止法律が成立していないのを良いことに、日本人ではない日本人成り済ましのこの3国の反日スパイは日本国内でやりたい放題の状態なのである。*
日本が好きで日本に暮らす3国の一般人にとっては目の上のたんこぶのような存在なのだ。
そのような国の中でも、北海道に住み自国のウルオロシアナへの反戦を訴え北海道を守ろうとしている若い夫婦の声は、本国ウルオロシアナの反政府組織にも届いていた。
北海道佐呂間に住む無線愛好家日本人の佐藤和幸は、自衛隊やウルオロシアナ軍の無線を傍受していて、自衛隊がウルオロシアナ軍のサロマ湖上陸艦隊を壊滅させたことを知り、安堵の中で匿名性の高いSNSを使い、その事を発信した。
そのSNS発信は、今回のウルオロシアナ北海道侵攻にアンテナを張り巡らせているインフルエンサーの目に留まり、瞬く間に世界に広がっていった。
この状況に、大中東亜国、南鮮、北鮮は反撃する日本自衛隊に向ける認識を改めると同時に、日本国内に居る反日国家の自国民に憲法9条のあり方、憲法違反を日本国民に訴えかけろ、という指示を受けるのだった。
その数時間後、東京を始め各県で右翼左翼の衝突が起き始めていた。
ウルオロシアナ日本大使館に抗議に詰め寄る多くの日本人。
ウルオロシアナ日本大使館の職員は建物内で恐怖を覚えていた。
その状況をネットで観ていたウルオロシアナ反政府組織のリーダーは、また朽ちていくであろう自国を頭に思い浮かべていた。
『もう一刻の猶予もない…、早めに手を打たなければ我が国の大統領は核を使用するだろう。そうなったら我々の国は完全に滅びる…』
ウルオロシアナ反政府組織のリーダーは自国大統領の暗殺計画を急ぐのだった。
北鮮共国に牙を剥くウルオロシアナ
そのウルオロシアナ大統領は北鮮共国にホットラインを繋いでいた。
『貴国の核ミサイルは我が国の技術提供により完成したものであり、その成果を北海道で試しみるのは如何ですかな?
貴国は米同様日本にも恨みを持つ国であるのは承知している。
率直に言うと、我が国と一緒に北海道にミサイルを撃ち込んでいただきたい。
貴国の弾道ミサイルは我が国の努力の結晶であり、我が国の努力の結晶により、貴国は米や大中東亜国とも対等に向き合えることができている。
核の抑止力の恩を見せていただきたい』
ウルオロシアナ大統領の言葉を鵜呑みにするほど愚かではない北鮮共国の指導者は、ウルオロシアナ大統領の意に反する言葉を放った。
『技術は確かに貴国のものではある。が、しかし生産は我が国の努力によるもの。
核は抑止力だけではないが、簡単に使うものではない。
我々は我々の目的のために核を保有するものであり貴国のためのものではない』
ウルオロシアナ大統領は北鮮共国の指導者の言葉に苛立ちを見せた。
『なるほど…ならば貴国の核を全て我が国に返してもらうことになるが宜しいか?』
ウルオロシアナ大統領は北鮮共国への脅しとも取れる言葉を吐いた。
『大統領、それはどういう意味ですかな?』
北鮮共国の指導者の声色が変わった。
『我が国の技術を返してもらいたいと言っている。
それがどういう意味なのかはこの後わかるだろう…』
Sロマーノフ大統領は北鮮共国に接する国境から、北鮮共国の核施設へ1基の長距離通常ミサイル攻撃の命令を自国の国境警備軍に出すのだった。
続く…
注釈 * 本記事内容は歴史事実に基づいた資料により書いています。
表紙画 早期警戒管制機 Photo ac