10. 変わり目 … 集中から拡大へ
変わり目 … 集中から拡大へ
集中から拡大へ
自分をここに開いて発信しよう
私はヨガ講師をしている。あのクライシスの体験で心身がバランスを欠き、バラバラになっていると感じた時に出合ったヨガである。やり込んでいくに連れて、自分の内側から前へ前へと押し出されて、ヨガを通して誰かの役に立てたらいい、あれを伝えられたらいいと思うようになっていった。プライベートな部分では安定した瞑想生活を続けていた。
40才を過ぎた頃、新宿の路上で見知らぬ女性から声をかけられた事があった。「今、あなたに四代ぐらい前のご先祖様がいらして守っておられますよ。国を救うくらいの大きな仕事をされた方です。調べて見られると良いですよ。」これを皮切りにしてこの年、10人ぐらいの人達に声をかけられたのだ。内容は概ね、次のようであった。私が変わり目である事、私の心眼が開いている事、守り助ける存在がある事、私次第でどうにでもなる事、助けを求めに来ている存在達があること、時が満ちている事、素晴らしい時期がやってくる事。どうやら私は変わり目であるらしかった。そして私の中にある問いが芽生え始める…。
確かに私は体験として様々な事を知った。自分自身の究極があれである事を、この世の中がマーヤーである事を私は知った。それでも尚、私はここに居るし、ここに居た。なぜ、私はここに居るのだろうか。果たして私は本当にあれであり続ける事だけを望んでいるのだろうか。今、あれに没入する事だけを望んでいるのだろうか、否。誰もが何れはあれと合一するのではないだろうか。だとしたら、今、ここで、私は何を望むのか。何をしようと言うのか。自分の成すべき事があって私はここにいるのだ。
―― 見過ごしてきた事柄、やり過ごしてきた事柄のすべてを明らかにしたい ――
時は折からの気功ブーム、ニューエイジ、ヒーリング等、ヨーガも含め、様々な所を訪ね歩きながら、それぞれを行う人達とその知恵に感謝しつつ、私の中ではある自覚が育っていった。自分自身であると同時に、ここにその自分を開く事が大事なんだ。人は影響しあいながら共振しながらここに生かされ、生きている。決して一人ではない。ここに居ると言う事は、その中で一人一人の意識が体験を通して学びと自覚を得、具体的な意味で進化することに他ならない。かつ、自分を開き拡大さしめ、無限なる存在、万能なる存在との、神にも等しい本来の自分自身との合一、そのものと成るということだ。全ては是である。私達一人一人それぞれが自分の世界を創造しよう。そして他を認め、共に分ち合おう。自分を信じ、自分を開き、自分の最も良い部分を発信しよう。誰一人もれることなく貴方にも私にもすべての人の中に万能なるそれはあるのだから。
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