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シダの記録 #1 Aglaomorpha cornucopia

Aglaomorpha cornucopia (Basionym : Thayeria cornucopia)

多様な植物の姿が好きで1990年代半ばごろから乾燥地であるとか熱帯雨林であるとかの産地の環境を問わず気になった植物を集め栽培してきました。
これもその一つで2011年の入手時からなんとか維持してきているフィリピン原産のシダ植物です。葉長は大きくなると1mほどにもなる中大型のシダで日本での栽培数は同属の他種と比べるとまだまだ少ないかと思われます。

ここ数年は多忙で最良の環境で世話してやることも植え替えもできず部屋の窓辺でなんとかだましだまし維持しておりました。今日水遣りの時に元気に新葉を出してきている姿を見て久しぶりにこの株の写真を撮ったので過去の写真を振り返りながら記録に残しておきます。

2024 11月 最近出てきた新葉
2024 11月 植え替えしていないのでリゾーム(根茎)が窮屈そうに重なり合っています。
この根茎の太さは2~3cmほどで猫の手ほどの太さがあります。

以後、過去写真。

2011夏 ヘゴ板付け栽培時の姿
同じく2011夏
2012 11月 初めての胞子葉
2013 8月 新葉出葉の様子
2013 8月 新芽のクローズアップ
株分けと同時に鉢植栽培に転換した2014冬
2014冬
2014冬

この種は今はアグラオモルファ属に属していますが以前は一属で二種のみのThayeria属に属されていました。以前は他属にされていたこの種の他のアグラオモルファとの大きな外見の違いは葉の基部が他の植物の落ち葉を抱え込むことができるようにぷっくりと膨らんでいる形状になっていることでしょう。ここに挙げた写真では見ることできませんが葉の基部の内側には黒い色をした根が落ち葉の栄養と雨水を吸うことができるようにビシッと生えています。ドリナリアのシールドと胞子葉の機能を同一の葉で実現しているかのような姿をしている独特で美しいアグラオモルファです。

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