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地元福岡のショートドラマ

あっちゃんとおりんが、博多の路地裏で待ち合わせをしていた。あっちゃんは博多の名物、とんこつラーメンを食べ歩くのが趣味で、おりんは「今日の撮影は早いねー」と話しかけると、あっちゃんは「そやねー、でもあかんのは寒いことやな。元気にしとこか」と笑顔で返した。

すると、路地裏に一人の男が現れた。男は怪しげな笑みを浮かべて、あっちゃんたちに近づいてきた。おりんは警戒心を持ちながら「何しとんねん、せっかくの休憩やねんで」と冷静に声をかけた。

男は不気味な笑顔で「ほな、オレにとんこつラーメン奢ってくれや」と言った。あっちゃんは「バカなこと言うてんなー、アカンなぁ」と困った表情を浮かべ、おりんに声をかけた。「おりん、アレやろ、キャラ作戦や」と囁いた。

おりんは微笑みながら男に向かって「んなアホなこと言ってんならオレがいーわ」とすっと男の目の前に立ちはだかり、「さっさと行けー!」と叫んだ。
「博多弁が武器やなー、おりんさん」とあっちゃんが感心げに言うと、おりんはにっこりと笑って「博多の女は強いでしょ!」と自信満々に返した。

Z世代を中心に世界的に流行している「ショートドラマ」は、スマートフォンの縦型画面で見る1話3分程度の動画です。総再生回数が2億回と高い支持を集めている制作チームがどのようにヒットドラマを生み出している。
民間の調査会社の試算によると、世界的な市場規模は2029年には約8兆8000億円にのぼると予想されているそうです。
そのショートドラマで、Z世代を中心に支持を集めるのが、福岡市を拠点に活動する制作チーム「福岡ドットコム」です。
10万回再生されれば「バズった」と言われるこの業界で、100万回再生を超える作品を次々と生み出し、総再生回数は約2億回にのぼります。友情や恋愛をテーマに日常でありそうなシーンを切り取り、セリフはほとんどが博多弁です。
「福岡ドットコム」のメンバーは、監督や役者など計6人。元々は福岡に拠点を置く小規模の芸能プロダクションです。

福岡ドットコム 松原隆司プロデューサー
「この業界って、オーディション情報を待ったり、オーディションの合否を待ったり、結構“待つ作業”が多いな、と思っていて。だったらもう、自社で攻めて、『自分たちで発信できるコンテンツを作ろう』と去年の2月にスタートしました」

福岡ドットコム 小倉裕一監督
景色やロケ地の場所は、なるべく“福岡らしさ”が出るような所を選んでいたりします

ショートドラマとは言え、現場には緊張感が漂っています。監督は演技指導をしながら、納得のいくシーンが撮れるまで、撮影を繰り返します。この日は、20秒ほどの短いシーンの撮影に約1時間かかりました。

ショートドラマでは、カメラワークも通常とは異なり、一眼レフカメラを縦向きに構えて撮影します。

福岡から新たな人気コンテンツを発信する「福岡ドットコム」。アジア、そして世界を見据える彼らの活躍から目が離せません。
https://www.tiktok.com/link/v2?aid=1988&lang=ja-JP&scene=bio_url&target=https%3A%2F%2Flit.link%2Ffukuokacom

是非、応援してあげて下さい。
z世代からは程遠い私ですが。



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