紫外線対策のすすめ
紫外線のイメージというと、夏を思い浮かべる方が多いかもしれません。
これは、夏の強い日差しと日焼けが結びつくからかもしれませんね。
ですが紫外線は季節や天候に関係なく、ほぼ年中降り注いでいます!
照射量や紫外線の強さには多少の変化はあるものの、それでもお肌への影響がゼロというわけではありません。
紫外線がお肌に与える影響は、日焼けだけではなくお肌の老化現象にも大きく関わってきます。
美肌を保つためにも、年間を通して紫外線対策を行うことが望ましいです。
今回は、季節別に紫外線の特徴や対策ポイントについてお伝えします。
紫外線はいつ強くなる?
紫外線の強さは、季節だけではなく天気や時間帯によっても変わり、季節では4月〜9月頃にピークを迎え、時間帯は10時〜14時頃が強くなる傾向にあり、曇りの日よりも晴れの日の方が強くなります。
時間帯によるピークはあまり季節と関係ありません。
夏はおよそ60%、冬はおよそ70〜75%の紫外線が10時〜14時頃に降り注いでいます。
紫外線が強くなり始める季節は春先からです。
また地上に降り注ぐ紫外線にはUVAとUVBがあります。
それぞれがお肌に与える影響は異なり、特にUVAはお肌へ老化現象をもたらす大きな要因になります。
UVAは4月~8月がピーク
地上に降り注がれる紫外線のほとんどがUV–Aです。
お肌の老化現象である光老化を引き起こす最大の原因となる紫外線です。
照射量は多少変わるものの、季節や天候に左右されず年中降り注いでいます。
浴びた分だけ体に蓄積されやすく、エネルギー自体はあまり強くありません。
そのため、急激にお肌に影響を与えるわけではないのですが、波長が長いためお肌への浸透力が高いのが特徴です。
お肌の真皮部分にまで届き、じわじわと老化現象を引き起こします。
真皮層で生成されるコラーゲンやエラスチンに影響を与えて、シワやたるみを生じさせます。またメラニン色素の生成を活発にするため、シミができやすくお肌の黒化の原因にもなります。
雲やガラス窓も透過し、雨の日や曇りの日も関係なく降り注いでいます。
照射量に多少の変化はありますが、一年中降り注いでいます。
【UV-A】
UV-Aは、紫外線のほとんどを占めているもので、肌に急激に悪影響を与える作用は弱いのですが、肌の奥深く真皮にまでじわじわと浸透し気づかぬうちにダメージを与えます。
また、肌のハリの源であるコラーゲンやエラスチンを破壊する性質があるため、質感や弾力の低下、しわの出現など見た目に直結する様々な肌老化を促進させます。UV-Aは雲やガラスも通過するため、室内にいるときでも私たちの肌を常に刺激しています。室内にいることが多くても、日焼け止めクリームなどのUVケア製品を使用して肌を守ることがおすすめです。
【UV-B】
地上に届く紫外線の量は1割にも満たないのですが、私たちの体に悪影響を与えるUV-Aより遥かに強力で有害なものがUV-Bです。日常生活では日傘などを使って直接日光に当たらないようにするとある程度防御できると言われていますが、短時間でも浴びてしまうと、肌が赤くなって炎症を起こし、やけど状態になってしまうこともあります。シミの原因となるメラニン色素の生成を促進させる他に、その強い性質から、皮膚がんや白内障の原因とも言われています。サングラスや日傘など肌に直接、紫外線が当たらない対策を取り入れたいですね。
【UV-C】
上記の2つの紫外線よりもさらに有害で、通常はオゾン層などに吸収され、地上に到達することはないと言われています。
但し油断することはできません。近年、環境汚染によりオゾン層の破壊が進んでいるため、将来的に地上に届く可能性もあると言われています。
雨の日や、外出しない日でも日焼け止めを塗る
紫外線は、晴れの日の紫外線量を100%とすると、曇りの日で60%、雨の日でも30%降り注いでいるといわれています。
特に夏は「UV-A」と「UV-B」両方の紫外線量が多い時期なので、雨の日でさえも肌に影響を及ぼすほどの紫外線が降り注いでいるといえます。
また「UV-A」は、雲を通り抜け、さらには家の窓さえも透過してしまい、家の中にいても紫外線を浴びてしまうため、外出しない日でも毎日日焼け止めを塗ることが大切です。
うるおいを長時間キープするスキンケアを
夏は汗や皮脂でベタベタすることで乾燥とは無縁な気がしてしまいますが、実は紫外線などの影響やエアコンなどによる室内の空気の乾燥で肌の水分が不足し、「隠れ乾燥肌」になってしまうことがあります。こうなると、紫外線の影響もさらに受けやすくなり、肌トラブルの負のループに陥ってしまうのです。
まとめ
夏は、楽しいイベントが盛りだくさんの季節。
紫外線対策を徹底して、しっかり素肌を守りながら、夏を思いっきり楽しみましょう!
日焼け止めだけで安心せず、体の外側と内側両方から対策をして、日差しに負けない健やかな体を保っていきましょう!