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宇宙のことを学びたい

東大宇宙博士が教える
やわらか宇宙講座
井上 智彦
宇宙博士
サイエンスライター
東洋経済新報社



🌟今日学んだことをメモするP81〜
“8惑星の学び”の前に

なぜ
“小惑星”が研究されているのか?

興味深い内容だったので
メモしておく

「小惑星」は
“小さな岩石のかたまり”
のこと

地上の望遠鏡で
確認されているだけでも
100万個を超えている


ほとんどの小惑星は

“火星と木星”の
間の領域にある

この領域を
“小惑星帯”という


8個の惑星と
同じように

太陽のまわりを回っている

この小さな石ころ
じつは
「太陽系の秘密」を
握っている

惑星を理解するには
「初期の太陽系が
どんな状態だったのか」

を知る必要がある

残念ながら
地球の岩石には
“その記録が残されていない”

地球は誕生時に
表面が溶けて
ドロドロのマグマになったことで
初期の情報が消えてしまった

小惑星は
地球のように溶けることなく
初期の太陽系の情報を
保っている

そのため
小惑星は「太陽系の化石」
と呼ばれ
重要な研究対象になっている



“8個の惑星はどうやって
生まれてきたのか”

約46億年前
惑星は
太陽のまわりを回る
「ガス」「チリ」から生まれた

チリは
岩石、金属、氷
からなる

氷には
水以外の成分も
含まれている

この材料の混ぜ方次第で
つくられる惑星が変わる


岩石や金属が多ければ
「岩石惑星」

ガスか多ければ
「巨大ガス惑星」

氷が多ければ
「巨大氷惑星」


太陽の近くでは
氷は溶けるので
チリの成分は
岩石と金属になる

岩石や金属の
チリが集まって
小さなかたまりになる

小さなかたまりが集まって
大きなかたまりになる

やがて
10キロほどの天体になる
専門用語で「微惑星」という

微惑星同士が
衝突と合体を繰り返し
“惑星の赤ちゃん”ができる

これを「原始惑星」という

さらに
衝突と合体を繰り返し
外側が岩石で内側が金属の
水星、金星、地球、火星
「岩石惑星」ができた


太陽から遠いところには
氷が存在する

チリの成分である
岩石、金属、氷を集めて
惑星は成長する

大きくなると
その強い“重力”によって

ガスを大量に取り込む

これが
木星と土星
「巨大ガス惑星」


太陽からさらに遠いところ
水以外の物質も凍るので
氷の量が増える

原始惑星はおもに
氷からなり
まわりのガスを取り込んで
天王星や海王星になった
「巨大氷惑星」


すべての微惑星が
原始惑星となり
惑星に取り込まれた
わけではない

“木星”が誕生したことで
その強い“重力”によって

周辺の微惑星の
“衝突や合体”が
妨げられてしまった

なので
そのまま残ってしまったものが

火星と木星の間にある
“小惑星”だと
考えられている

小惑星は惑星になれなかった
微惑星の生き残り

つまり
地球は衝突によって
表面がドロドロのマグマに
なったけど

小惑星は
そのまま生き残ったので

太陽系初期の
“チリ”の情報を保ち続けている

ということになる


惑星が
何からつくられているのか
はわかっているけど

「どうやって?」
具体的な手順は
解明されていない



仮説1
8個の惑星は
現在の位置で
その場にある材料を集めて
作られた


仮説2
最初に木星や土星ができ
それらが太陽に近づいてから
遠ざかる“惑星大移動”が起こり
それにともなう大混乱の末に
地球などの岩石ができた



謎を解明するために
太陽系の情報を握っている
小惑星を
探査機で直接調べたり

探査機
「はやぶさ」
「はやぶさ2」
を向かわせて
小惑星から“砂粒”を
採取して調べたり

コンピュータ上で
惑星をつくる計算をしながら
いろんなモデルを検証している


🌟感想
今までの学びの中で
火星と木星の違いが
ずっと謎だ

このふたつの
大きさや種類が
いきなり
変わりすぎる
から

“火星と木星の間の小惑星帯”
って
かなり
ミステリーゾーンだな

そして“重力”も

木星の重力が
いろいろ“鍵”を握ってそうだ

でないと
火星の次の木星が
突然大きくなったり

素材も岩石のかたまりから
いきなり
ガスのかたまりに
変わったり
しない気がするな


まだまだ
新たな説が
生まれるのか???

46億年の歴史だから
そう簡単には
解明されないだろうな

今回の学びは
すっきりできたわけではない
けど

木星の存在に
フォーカスする
ことや

より一層
“重力”を意識する

という
意識づけが
わたしの頭の中に
植え付けられた
そんな気がする



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