本の学び 宇宙気分
『宇宙の声』 星新一
“公園での事件”
学校の帰りに
ハラ•ミノルと
クニ•ハルコは
公園に寄った
ふたりは同級生でもあり
家もとなりどうしなので
特に仲良しだった
ミノルのお父さんは
宇宙船会社の技術で
ハルコのお父さんは天文学者
だから
ふつうの子どもより
宇宙への関心が強かったのだ
その時
公園の道のむこうから
ひとりの男が歩いてきた
がっしりとしたからだで
目の鋭い男だ
ミノルは
どことなく変なところがある人だな
とは思ったが
そのまますれちがおうとした
そのとたん
ふたりは気を失ってしまった
P9〜
宇宙気分なので
宇宙っぽい小説を探してる
なにより
片山若子さんの表紙にも
惹かれた
冒頭から
すーと引き込まれた
宇宙基地で起こっている
問題解決のため
選ばれたふたり
”若い人の協力”が
必要らしい
“わくわく”と“どきどき”の
宇宙冒険がはじまった
”作戦開始”とか
生態系崩れちゃわない?
なんて
大人思考は発動させない
純粋に
宇宙冒険を楽しむのだ
ひとつひとつの章が
とても短いので
毎日ちょっとずつ楽しもう
「今日はここまで」
と決めたのに
どんどん
ページをめくってしまう
章の終わりに
”はらはら”
”どきどき”が
やってきちゃうのだ
初版は昭和51年
なるほど
わたしが子どもだった頃
宇宙に馳せた思いとか
妄想した未来が
ふんだんに詰め込まれてる
大人になったけど
そんな妄想未来に
浸れる感じなのかな?
ストーリー展開や登場人物が
とてもシンプルだから
頭を空っぽにしたいときとか
ちょっとした隙間時間にでも
日常からエスケープできる感じ
おこもり感だな
そして
読んでると自然に
にまっとしてた
『まぼろしの星』
こちらは
少年ノブオと犬のペロの
宇宙冒険のお話
“歌うハト”
こちらも公園から
はじまる
「変だな、今のハト
よし、なぞをつきとめてやろう」
ノブオは好奇心をくすぐられる
宇宙隊員になるには
試験に合格しないとなれない
なぜなら
宇宙は安全なところではないからだ
ノブオは子どもだけど
ノブオの”意気ごみ”と”覚悟”が認められ
謎大き宇宙冒険がはじまる
到着する星ごとに
トラブルに遭っては
問題を解決していく
あれに似ている
夢の国とか
テーマパークの
アトラクションを
体験する気分だな
次の星はどんな国?
やはり
”わくわく”
”どきどき”しながら
宇宙冒険が味わえる
片山若子さんの挿絵が
ほんとうにすてきだった
わたしの妄想を
より一層膨らませてくれる
原画展あったなら
ぜひ行きたいな⭐︎