本の学び 旅の思い出
『アンマーとぼくら』
有川浩
1日目
まずは
勝連城跡から
山の側面に
人ひとり入れるかどうか
というサイズの
暗い洞穴を見つける
えっ?
ここ???
入るの怖くない?
数秒間
夫と言い合い
物語の一節を
思い出す
“最近では
坂をショートカットする
階段ができたり
手すりがついたりしている”
だよね
笑
世界遺産だしね
笑笑
立派な入り口に
辿り着く
“石だけを実直に積んだグスクは
そびえ立っている
質実剛健な
まさに砦
日本の城のように
玉砂利が敷かれたり
搗き(つき)固めてあるわけでもなく
グスクのふもとは丘の野面そのもの
このグスクがあればこそ
阿麻和利(あまわり)は
最後まで王朝に抵抗することが
できたのだろう”
P214
なるほど
規模は違うけど
津和野城跡にも似ている
気がした
几帳面に積み上げられた石垣を
手でなぞってみる
重機などはもちろんなくて
手作業で岩を切り
地道に積み上げたんだよなあ
当時の人々の
原動力に
想いを馳せる
高台に登り
阿麻和利の気持ちになって
外界を見渡してみた
ちなみに
「城」は内地では
「しろ」「じょう」
沖縄では「グスク」
城や砦
という意味らしい
わたしは
上物がない城跡や
石垣の佇まいが好き
想像力が掻き立てられる
城主の思いに
ロマンを感じるタイプ
たくさん巡ったわけではないけど
安土城跡も大好きだ
次の目的地へ移動する
“海中道路に渡る手前にある名物店
一人前4個のタコス
ボリュームあり
ピリっとしたチリソース
山盛りのチーズ”
物語の中に出てくる
“タコス”を目指す
今日のランチのために
買っておく
そしていよいよ
海中道路
“まるで海面を走っているような高さ
ターコイズブルーをまっすぐ貫く
宮城島に渡ると登り坂
山を登っていく
塩の精製工場『ぬちまーす』
駐車場に車を停める
果報バンタ(かふう)
バンタは崖
果報のような絶景が望める崖
という意味
ターコイズブルーと
コバルトブルーが
陽光をまとって踊る
眼下には
浅瀬のエメラルドグリーンも
加わる
珊瑚礁のシルエットが透けて見える
まるで宝石箱
あいにくの曇天
残念すぎる
それでも
わたしの見慣れた海の色とは
明らかに違う
海風を受けながら
周辺を散歩する
沖縄の
至る所に現れる
ガジュマルの木
ガジュマルの気根が織りなす
光と影が
とても神秘的な雰囲気を
醸しだしていた
ガジュマルの気根は
足を連想させるから
まさに
“移動している最中”という
佇まいだな
強い生命力を感じた
ぬちまーす観光製塩ファクトリーの
駐車場に車を停めさて頂いたので
お塩やお出汁など
自分用と愛娘へのおみやげを買う
ここのお塩は
独特の製塩法で
塩分は少なく
21種類ものミネラルが
含まれているのが特徴らしい
いよいよ
楽しみにしていた
ランチタイム♡
海中道路にある
海の駅で
オリオンソーダを買い
タコスを頬張る
レタス盛り盛り
チーズ盛り盛り
ひき肉のスパイスが絶妙
オリオンソーダとの相性
ばっちり⭐︎
レタスもりもりで
タコスの全貌が
撮れていない
笑
食後のデザートは
もちろん
“紅芋ソフトクリーム”
満足満足♡
ちなみに
物語では
30代男子は2パック8個
50代女子で1パック4個を
ぺろっと食べてしまう
って書かれてたけど
旅ならではの
朝ごはんに
満たされていたのと
50代60代の少食夫婦なので
1パックをふたりでシェアした
ちなみに
朝ごはんすてきだった⭐︎
日航アリビラのブラッスリー
『ベルデマール』
キヌアやデーツなど
モデルさんでお馴染みの
スーパーフードが
トッピングとして
いろいろ並んでいたので
モデルさん仕様に
カスタマイズしてみた
エッグベネディクトは
佇まいがすてき♡
フレンチトーストは
黒蜜シロップとの相性
最高⭐︎
話を戻して
海中道路は遠浅で
多くの人が
ウィンドサーフィンなどの
マリンスポーツを楽しまれていた
これが日常の風景?
うらやましいな
2日目
斎場御嶽(せーふぁうたき)
沖縄の聖地へ
ここは
琉球創世にまつわる
世界遺産
“御嶽”(うたき)
とは
神様が降りてくる場所
“突き当たりまで行くと
三角形のトンネルが
ぽかりと空いている
垂直に切り立った巨岩の角に
外側から
これまた巨岩の一片が
倒れかかって
鋭く天に尖った三角形の空間を
作っている
まるで誰かが
意図して作ったみたいな造形だが
人の手では到底作れるはずもない
巨大質量の光景
三角形の空間から
差し込む陽光が
まさに神秘的だった
“トンネルの突き当たり
寄りかかった岩が切れた隙間から
海が見渡せる
ほぼ真正面の沖には島
方向は
狙い澄ましたように真東
久高島だ
沖縄を創った神様が
降りてきたと信じられている”
P67
現在は
崖崩れ?落石?のため
近寄れないようになっていた
見たかったな〜
残念だったな
物語には
“神様の祀り方”の違い
が書いてあった
内地の人は
神様がおわす場所だから
きれいに調えて差し上げる
立派なお社や鳥居を建てる
沖縄の人は
神様がおわす場所だから
“静かにそっとしておいて差し上げよう”
だから
人の手も最小限しか入っていない
P76
まさに
自然の中の神様を
とても感じた
観光のために歩きやすく
舗装された道は
極々限られた範囲だけだった
鳥居とかなくても
ちゃんと“神聖な場所”って
感じた
そして
普段の生活でも
似たような植物はいるけど
明らか
見慣れない“大きさ”に
森の豊かさも感じた
低い場所の植物たちは
高い木々に覆われているので
木洩でる陽光を
貪欲に受け取るために
可能な限り葉を広げ
空に向けている感じ
その葉の
明るい部分と
影になっている
濃い部分との
濃淡がくっきりしていて
自然美を
醸し出していた
“聖地というのは
霊を信じていない人でも
沖縄に来て
いくつかの御嶽を巡ると
自然の中に神や精霊の存在を
感じずにはいられない”
P220
まさに
そんな感じ
神様が降りてくる
あちら側から
こちら側に戻って
知念岬公園へ
移動する
昨日までは
厚い雲に覆われていた空に
青空が広がっていたので
やはり“海”がみたい⭐︎
“海の青さは
空の青さなんだ
海は
空を映し込む鏡だから
空が
青ければ青いほど
海も青くなる”
P216
ほんま♡
きれい♡♡♡
昨日の
果報バンタでは
見れなかった
“ターコイズブルーと
コバルトブルーが
陽光をまとって踊る
眼下には
浅瀬のエメラルドグリーンも
加わる
珊瑚礁のシルエットが透けて見える
まるで宝石箱”
コレコレ♡
やっと見れた♡♡♡
有川さんの
この物語を読んでいたので
海を眺めながら
“家族”“夫婦”の
あり方とか絆とか
ちょっと考えた
今、夫婦で
旅ができていること
あと何回こんな旅が
できるのかな?
大切に過ごさんと!
などなど
有川さんの物語が
そうさせているのか
沖縄の地が
そういう気持ちに
させるのか?
過去を変える旅
慈悲深い沖縄だからこその“奇跡”
P201
“後悔のない人生”
そういうワードが
心に染みる年齢に
なってしまった
ってことかな
“いつかニライカナイで
会いましょう”
来年も
来るからね!!!
ちなみに
夫の希望
近くで戦闘機が見たい
到着日の
ホテルまでの道中
嘉手納基地が望める道の駅では
見れなかったけど
最終日
那覇空港近くの
瀬長島からは
民間機と
グレーの三角形の軍用機が
いっぱい飛んでいた
その音が
とにかくすごくて
腹の底に響く振動も
凄まじかった
わたしが
沖縄のおみやげを
選んでいる間
夫は思う存分見れたと
はしゃいでいた