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獣医ミクロ経済:2023年までの日本国内の犬の飼育頭数
キーワード
・犬の飼育総数は横ばい
・犬の新規飼育頭数が増えている
はじめに
以前に「獣医ミクロ経済:動物の飼育頭数からみる獣医師の今後」(https://note.com/apt_mango3973/n/n07fd1adda4a8?sub_rt=share_pw)で犬の飼育頭数を紹介しましたが、2023年度の政府統計が追加されていましたので、情報をアップデートさせていただきます。
2023年度までの犬の飼育頭数
![](https://assets.st-note.com/img/1733897515-5CyTlu8mSb6qoNEWjFntfiMI.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1733897520-CVMAI2Yp9Hejd8PwbTEk4Kah.png?width=1200)
ペットフード協会ではインターネットを使用した統計学的な数値調査ですが、政府統計の方は狂犬病登録件数という実数値となります。
飼育総数ではペットフード協会による調査の方が多い傾向推移であり、新規飼育頭数では政府統計の方が多い傾向推移です。
総数・新規頭数ともに減少傾向ですが、ここ数年は特に政府統計で頭数の減少に歯止めがかかり、新規飼育頭数は増加しています。特に2023年度の「狂犬病登録申請件数」では2010年度に近い数字までV字(U字?)回復しています。
経済的な景気動向は指標がたくさんあって分析は難しいと思いますが、大規模金融緩和で経済状況が改善したために新規に犬を飼う意欲が上昇しているかもしれません。また、コロナによる悪影響も受けなかったことも大きいと思います。
まとめ
飼育頭数の変動は様々な要因が想像されます。景気、人々の意識、テレビやSNSでの犬猫の露出頻度、都市部への人口の流入、ライフスタイル(家族体系)の変化、など様々です。ペットを飼育することは人々のQOLの上昇にも繋がりますので、獣医師としては飼育頭数が増えること、増えるような環境を作ることを進めるべきかと考えます。