ACジャパンのCM、面白いんじゃない?
例の中居正広氏の問題がフジテレビの企業体質を浮き彫りにし、共同通信が「フジ、CM差し替え50社超 日産や花王、急拡大」との記事を配信した。チャンネルを合わせてみると、CMがほとんど「ACジャパン」になっていた。「公共広告」をボランティアで無償放送する公益社団法人だが、CMを見てみるとメッセージ性が強いのに押し付けがましくなく面白かった。
目にしたのは、SNSの投稿を鵜呑みにして捜査している嶋田久作の「決めつけ刑事〈デカ〉」、松重豊がこども食堂をフラリと訪れる「こども食堂は、あなた食堂。」、近藤真彦が難聴でコンサートのコール&レスポンスが聞こえにくいことに気づく「往年のアイドル」の3本。短い時間に引きつける魅力を持ったCMばかりで、〝こういうの、いいな〟と思わせる。
「公共広告」とは「商品の宣伝や企業イメージ向上などを主たる目的とせず、広告の持つ力を公共に役立て、社会啓発させようとする理念を持つ広告」(ACジャパンのHPより)。過激さに走るより情感に訴えかけるCMが増えることに思わず期待した。