ワラ人形に五寸釘! カルト映画「愛の陽炎」は黒澤明監督のためのアイデアだった!
映画評論家の春日太一氏が第55回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した「鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折」(文藝春秋社)を読み終える。「七人の侍」「砂の器」「八甲田山」などの脚本を手掛けた橋本忍氏(1918〜2018年)の創作の秘密を、本人へのインタビューを中心に紐解いていく。1週間かけてじっくり読んだ。本人が高齢のせいか証言に眉唾なところがあり、当時の製作スタッフに裏取りをするなど著者の苦労が手に取るように分かる。それでも興味津々なエピソードが満載で、脚本執筆の心