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不妊治療のこと。夫としての心構え。その2

お疲れ様です。
やるねお父さんです。
その1からの続きです。
その1は、以下ご参照ください。
※あくまでも我が家のケースです。
※妊活中の方、妊娠中の方や、不安になってしまう方は、読まない方がいいかもしれません。


結果を聞きに一緒に行ったのですが、
医者「旦那さんの精子の量は、通常の3倍です」
3倍!?

3倍かぁ、よかった。
と内心思いました。
でもそれは間違いで、3倍だろうが300倍だろうが、デキるかどうかはまた別問題。
当時は、
「やっぱり私が悪いんだ」
と妻に思わせてしまったと思います。

精子が3倍というワードは、私が職場や友達に対して、
笑いに変えられるワードでした。
「共喰いやでぇ!」
とかバカみたいなこと言ってました。
今思えば、笑いに変えることで私は発散していたのだと思います。
でもそのネタも、気持ち的に、次第に使えなくなっていきます。

病院から妻は、
「卵が育ちにくいから、自己注射をして卵を育てましょう」
と言われ、毎日自分で自分の体に注射をしていました。
お腹や太ももに注射を打っていました。
「痛っ!」
という声も何度も聞きました。
そのような思いをして卵を育てるのですが、
育つかどうかはわからない。
1回のルーティン(約1か月)で卵が育っていれば、夫婦生活を持ち、
妊娠を願うという流れ。いわゆるタイミング法という方法です。
卵が育っていなければ、リセットし、また育てる注射をする。

傍で見ていて、とても辛かったのを覚えています。

妻としては、タイミングをみて夫婦生活を持つことが一番ツラかったそうです。義務的な感じになってしまいますからね。最中に妻が泣いてしまったことも頭から離れません。

私は、
【なぜウチだけこんなに苦労するんだろう?】
という想いでいっぱいでした。妻も同じだと思います。
お金もかかる、時間もかかる、心身ともに削られる。
卵が育たなかったことも数回ありました。

タイミング法を2~3回したところで、病院から人工授精へのステップアップを提案されました。
でも私たちが思っていたことは、

【ステップアップしてデキなかったらどうしよう】

という不安です。お金もさらにかかるし、デキなかった時の心へのダメージが一番の不安でした。
卵が育たなかったこともあるし、一度休憩して注射をやめた時期もありました。病院からは、
「人工授精で2~3回ダメだったら、体外受精」
という言葉を聞きました。
私たちは、ステップアップの勇気が出ず計9回の人工授精をして、妊娠まで至りませんでした。
私と妻は、
「10回目でダメだったら、体外受精をしてみよう」
と決めて、10回目の人工授精で妊娠をしました。
不妊治療を始めて約3年でした。

喜びはもちろんのことですが、それはゴールではなく、
【元気に出産する】
ために、また不安になりました。
常に不安です。
今思えば、産まれたら産まれたで、ずっと不安です笑

夫側の心構えとしては、
【常に傍にいて、支えてあげること】
これに尽きます。
一緒に病院に行く、行けなかったらどうだったか聞く、体調を気にかけてあげる。
それしかできないんだ!旦那は!
やれることやれ!

です。

妊娠したかどうかの結果を聞く前日、よくパチンコへ行きました。(何してんだお前は)
おれがパチンコで負けたら、きっと妊娠する。
本気でそう思っていました。(バカだなお前ほんと)
なんで妻と向き合えなかったよ、逃げるなよ。と当時の自分に言ってやりたいです。せめてパチンコぐらい勝ってこい、どっちみち負けてんじゃねーか。バカだな。

妊娠が発覚してから、心拍が確認できないといけないということで病院へ。無事確認されました。小さい小さい卵が、パクパク(?)しているのが見れました。
もう毎回毎回の病院が不安でたまりません。
思い出したくもないですが、数回、流産する夢も見ました。

妊娠して2か月くらい経過したときでしょうか。
妻が夜中に下腹部に激痛があり、急いで病院へ。
なぜ救急車を呼ばなかったんだろうか。
私が運びました。
病院へ着くや否や、痛すぎて妻が嘔吐。
深夜に。
救急車じゃないから、優先されることもなく順番待ち。
妻がかわいそうでかわいそうで。

結果、卵巣捻転という状態でした。
病院からは、
「緊急手術になります。お腹の子の保証はできません。」
震える手で、サインを。

【なぜ…ウチだけ…】

続く。





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