植木等に学ぶ、「無限ループ」からの外れ方
〝わかっちゃいるのに、やめられねぇ。”
昔むかしの大昔、植木等というコメディアンがテレビの中で踊りながら歌っていた。(『スーダラ節』というぶっ飛んだ曲です。)
それを見て「よい子」だった私は首をかしげた。
「どうして、わかっているのにやめられないの? いい大人なのに。」
「いい大人」。
「未完成の子ども」と違って、分別があって、賢くて、正しくて、立派なのが「大人」だと思っていた。
でも自分自身が「いい大人」になってみて、それがとんでもない誤解であったことを思い知らされた。