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フランスの国際都市ストラスブールへ
ドイツ鉄道が遅れるのは当然のことらしく、もともとの時刻と到着予定時刻がプラットフォームでも車内でも表示されます。日本の鉄道の時刻の正確さは、日常で経験していると空気のように当たり前ですが、ヨーロッパではそれが通用しません。
乗り換え駅で待つ間、何号車がプラットフォームのどこに着くのかは、目分量。AからEくらいまでの表記が、数十メートルごとに吊るされています。16号車だから、CとDの間辺り、と見極めます。これも、ホームドアの真ん前にその号車が停車する日本の新幹線はとても優れています。
さて、私たちが乗ったフランス国鉄が誇るTGVですが、CとDの間に立っていると、16号車が通り過ぎどんどん先に進みます。プラットフォーム上で乗客の大移動が始まり、私たちは4両先まで小走りでスーツケースを引っ張ることになります。
やっと16号車に乗り込みほっと一息。これからドイツからフランスへの移動が始まります。寒い曇り空か゚続いていますが、雨にならないだけ良しとしましょう。
ドイツ鉄道にしても、フランス国鉄にしても、もともと正確な時刻に運行しないのに、プラットフォームで表示される場所が異なると乗客が乗るのが遅くなり、その結果どんどん時刻通りに発車できなくなります。その光景を何度も見ました。
車内表示のないTGVで、次の駅がどこかを見落とさないようにして、この旅路を進めます。この列車にそのまま乗っていると、南欧マルセイユまで行くそうなので、絶対居眠りをしないようにしなければ、と少しだけ緊張しています。