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日帰り温泉体験記【熱して冷めて】
高3次男が寮から自宅に帰ってきて早1週間。
と思ったのも束の間、登校日なう…
しかも探求学習発表会も兼ねていて
早朝から夕方までロングステイときた!
既に有休を使い果たした挙げ句
先週は風邪で2日も休んでしまったため
デカい体をなるべく小さく折り畳むように
平身低頭スタイルで上司に休みを頂き
いつもの仕事より30分早く家を出た。
学校遠すぎるってばよ…
校門にて子供と別れ
発表会までの4時間をどう過ごすか?
折しも大寒波の只中。
前日に候補として挙げたあの場所に
行くしかない、てか他に何も無い。
行ってみた!
初めての日帰り温泉体験〜!
大げさか?
いや結構な挑戦だと思う。
この3年、自宅と学校を往復しまくってきて
山間に突如現れる常に超満員のこの施設を
いつもスルーしてきた。
そもそも人と一緒にお風呂が緊張するし
過疎ってるハズなのにここだけ盛況してて
ちょっと怖い。
でも本当は気になっていた。
9時オープンで
9時半過ぎには到着。
平日だけど駐車場は7割方埋まってる。
少し怖気づいたが、
今朝いそいそとタオル着替えセットを詰め込んだパンパンのバッグが傍らに鎮座していて
『めっちゃ楽しみやんけ自分』
と語りかけてきてうるさい。
入り口をくぐり、初入店。
明るいロビーの真ん中はお土産がたくさん並んだ物販コーナーが。
右手のロッカーに靴を入れ、券売機へ。
大人1日820円
受付で説明を受け、いざ湯を目指す!
施設は年季が入っているものの明るく
ロッカーも大きくて私のパンパンの荷物も
何とか納まった。
脱衣場は思ったより混んでなくてひと安心。
マッハでマッパになり
鳥よりも鳥肌になりながら入室。
洗い場に備え付けられたシャンプー類に
若干不安を覚えながらも(失礼)
ありがたく使わせてもらって洗う。
何故か高倉健みたいなイメージが浮かんで
一心に体を清めていく。
意を決し、内湯へ。
3人ほど年配の御婦人がいるところへ
すっ転ばないように慎重に足を差し入れる。
湯の温度、41度。
ゆっくりと肩まで沈む。
ん゛ん゛む゛う゛う゛う゛…
喉奥から濁点が出た。
ここは天国か?
御婦人方の会話が弾む。
どうやら毎日の日課になってるみたい。
山奥の数少ない憩いの場
大切なコミュニティなんだと実感。
しばし目を瞑る。
やばい、お湯と一体化しそう
めちゃくちゃ気持ちいい…
館内放送で繰り返し
『湯当たり注意』が流れている。
私のことだな、気をつけねばと思い
半身浴に切り替えながら
どのタイミングで露天風呂に行こうか
周囲を伺う謎タイムを経て
内湯を飛び出し野外に飛び出すと
青空の中、雪が舞い始めていて素敵!
そして網走(極寒の意)
小走りで露天に浸かる。
日帰り温泉、最高!!
久々にあんなに長くお風呂に浸かった。
芯からポカポカや!
大浴場を出ると11時をまわっていて
食堂がオープンしていた。
何であんなに美味しそうに見えるのか?
気付いたら券売機に千円入れてた。
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カウンター席でひとり手を合わせて
ダイソン並にざる蕎麦を吸引。
ん゛め゛ぇ゛…!!
濁点しか出ない。
ちなみに今日の日替わりは
ネバトロ丼。これまた絶品!
お腹を満たした後は、一目散に
マッサージチェアへ。
贅沢にも200円を2回戦した。
(本当は1回目に足を差し込む場所を間違えてエアーを全く感じられなかったためリベンジ)
そんな訳で
初めての日帰り温泉は大成功だった。
湯の気持ちよさは勿論のこと
ひとっ風呂浴びた後のざる蕎麦の美味しさ
館内の明るくて広々とした開放感
馴染みの人々の交流の様子
地域にとって大切な場所なんだなと感じた。
身も心もほっこりしながら
息子の発表会のため学校へ向かうと
会場の体育館は
それはそれは網走だった…
ステージ上で仲間と発表する次男は
緊張しつつもしっかり話せていて
登校日に不満タラタラだった割に楽しそうで
見れて良かった。
が、底冷えが過ぎるやろ…
湯当たりが懐かしく感じる程
急冷した体をさすりながら
まだ来ぬ次男を車中で待ちわびております。
この
終わったのになかなか出てこない
不毛な時間が謎でならない…!
数時間前の極楽を思い出しながら
明日は週末、頑張れそうです。