誰かに助けられていたら

 1日遅れで書こうと思う。今日は、動噴装置の使い方と、灌水チューブの設置の演習をした。

 まずは背負い動噴から。背負い動噴も手動・バッテリー駆動・エンジン駆動・18Vバッテリー駆動の4種を使った。体験だから、実際に除草剤を散布してはいない。手漕ぎは左手で常にポンプしていないと、噴射されない。高圧にならないから、作物の防除としては使えないようだ。次にバッテリー駆動だが、左手は使わないから楽と言えば楽。これも低圧のものになるため、除草作業には使えるのだという。それからエンジン駆動のもの。背負ってエンジンをかける。背中にエンジン背負う分、他の2つよりは重さを感じる。左背中にスロットルのダイヤルと圧力調整ダイヤルがある。ぼたぼた液滴が大きくなる低圧のものと違って、高圧になるため、霧状になる。これだと作物の防除に使える。葉っぱの裏に薬を回す必要があるため、この方が良いという。
 ただし、ドリフトといっても滴が小さい分、風で流れて行く。そのため、周り被害が及ぶ場合もある。隣の畑の作物にかかってしまって、指定農薬以外が検出されたりした場合は、出荷停止、全数回収となる場合が稀にあるため、注意が必要だ。そのため、雨上がりの朝の凪の時間にやるのがいいそうだ。
 それから最後は、今流行りの18Vバッテリー駆動の背負い動噴。これは、マキタ製で他のマキタ工具とバッテリーが共通で使える。しかも高圧になるため、エンジン駆動よりも軽いため今はこっちが主流のようだ。後に書くが、セット動噴もあるのだが、流石に高価なため、買うんだったら14万するけれどこっちがいいかな?

 次に灌水チューブの実習だ。畑灌水するために、無数の穴が空いた、ビニルにチューブをはめてハウスに水を撒く。また、フィルターがついていないと、チューブの中に泥が溜まって流れにくくなるため、チューブの中にスポンジ入れて,水圧で押してチューブの中をお掃除する。そうすると中のドロつまりもとれてまた復活する。それから、灌水チューブは作物や圃場の広さに合わせて、色々使い分けが必要だどいうこと。長さや、太さや耐久性。根元に近いところに水をたくさんやると根腐れの原因になるため、根元付近にあげないこと。いちごや、アスパラなどは根本にドロップ方式で一気にまかず点滴のように垂らす。こんな感じで作物に合わせて、本数や水量を調整する必要がある。

 最後は、セット動噴の使い方を学んだ。セット動噴とはエンジンと噴霧装置が一体になった装置のことをセット動噴と呼んでいる。最大5MPaの噴霧圧で散布することができる装置で、実際に5MPaで噴霧するときは両手でしっかりノズルを持っていても吹き飛ばされそうになる。実際には平地では最大圧では使わず、高台で圧を高めて送るために使う場合があるそうだ。
 動噴装置としての使い方以外にも、ノズルを付け替えれば高圧洗車機としても使うことができるそうだ。

 それから、今日は、潅水チューブのつなぎからの漏れを修正する演習をしているときに、土に水がしみ込んで、凄く重い土になっていた。見た目ではあまり普段と変わらなかったから普通にその上をあることした。そうしたら、突然きき足が重くなり動けなくなってしまった。何があったのかと確認しようとした瞬間、もう片足もうごけなくなった。そう、底なし沼にはまってしまっていたのだ。よく耕運されていてやわらかい上に吸水性がよい黒ボク土である。そりゃそうなるよねと思いつつ、脱出しなければならない。もがくと埋まっていくため、ソローっと引き抜く。動かない。だから両手をついてまずは片足を抜くことにした。幸いにもすぐ固い土に手をつくことができたので、ちからいっぱい足を引き抜くことができた。脱出成功である。結局ふくらはぎぐらいまで泥にうまっていた。誰にも見られず人知れず沼地とかした畑と格闘していた。

結局のところ、全ても装置を少し触ってみて、使い方を学ぶ時間となった。
作物を育てるためには、トラクタ以外にも必要な装置はいろいろあるのだと思った。そんな一日だった。

いいなと思ったら応援しよう!