ドイツの運動プログラム《バルシューレ》について

バルシューレという運動プログラムの資格を持っております。バルシューレとはどんなプログラムなのか?どんな影響を与えてくれるのか?についてお伝えいたします。

バルシューレとは、ドイツで生まれたボール遊びの教室のことを言います。運動が苦手、運動をこれから始める子が、楽しみながら基礎体力・運動能力・自発性・社会性を高めていけるボールゲーム教室です。

バルシューレが生まれた背景とは、ドイツは、今ではスポーツ先進国です。サッカーではW杯で優勝するなどのスポーツ大国ですが、一時期全然勝てない時期が続いた時、<なぜ勝てないのか?>を見つめなおしたそうです。原因は幼少期のスポーツとの接し方に原因があったと発覚したそうです。その原因とは、幼少期に一つのスポーツしかしていないことによる、運動の能力の偏りと燃え尽き症候群になる選手が多いとの結果だったそうです。

そこで、生まれたのがバルシューレという運動プログラムだったそうで、サッカーW杯で優勝した代表メンバーでバルシューレが取り入れられた初期のメンバーが揃っていたそうです。

バルシューレとは、発達的特徴に合わせた運動教育です。幼児期~児童期は人生の中でも運動能力の発達において非常に重要な時期と言われたおります。また、脳重量においては成人の約90%に及ぶ重量はこの時期に形成されます。実はこの時期には、特定の競技で子どもたちの運動バリエーションを制限してしまうのではなく、幅広いスポーツの種目を越えたプレイ重視の運動を経験させることの方が重要です。例えば、サッカーをする場合、サッカー選手は足だけ使えればよいのでしょか?違います。相手からボールを取られないように、手を上手に使えるようにしたり、上半身と下半身の連動をうまくすることによって、あたり負けない体やしなやかなドリブルなども可能になります。ただ、それらを鍛えるのに、サッカーのメニューだけでは、補えないものがあります。そこで、バルシューレとは、様々なスポーツに必要な動きが、“楽しみながら”身に着けられるボール遊びとなっております。

この後、どんなメニューがあるのかを紹介しますが、まずは、なにがバルシューレの良さなのかをお伝えします。

バルシューレの良さは、次で説明がありますが、正直、私が小さいころにやっていたボール遊びと近いものになりますが、とにかく楽しみながら運動能力向上などが行える、そして、集団での取り組みとなるが、個人の能力によって、メニュー内で負荷をそれぞれわけてかけることができるなど、子供一人一人に向き合ったメニューを組むことができる。また、専門としているスポーツの技術向上にも繋がります。サッカーやバレー、野球などのそれぞれの要素が含まれるもの約120種類のプログラムがあります。そのプログラムから応用として、変化を加えていけると更にプログラム数が増えるので、毎回の練習でも子供たちは飽きることなくできるようになります。一つ一つのプログラムにどこを伸ばすのかなど意図も必ず含まれております。

本当に体の使い方が上手になれます。どれだけ自分が思い描くイメージ通りに体を動かせるかは、重要ではないでしょうか?

実際に、私が指導してきた子供の例ですと、サッカーチームに入りながら、プログラムを行ったところ、サッカーでうまくいかなかった技術が、体の使い方がうまくなったおかげでできるようになったり、プログラムを始めてから野球をやりたくなった子供が、野球を始めたときに、初めての野球だったが戸惑うことなく入っていけたり、とプラスなことがたくさんありました。

近年、ボールを使用して、遊べる場所が減ってきた日本にとっては、すごく良い運動プログラムとなっている。

さて、実際のメニューはどんな感じなのかを紹介します。

アップなどでは、ボールを足の間で挟んで、ジャンプと同時にボールを上に飛ばし、キャッチする。それの応用編は、ボールを同じく挟んで、ジャンプと同時に、足をエビぞりのようにして、背面からボールを上げてキャッチするなど、体をしっかりと使うなどがあります。

あとは、例えばボールに恐怖心がある子供へのメニューは、5m離れたとこに立たせて、指導者がビブス(ゼッケン)を持ち、上に投げます。それを子供は、走ってきてキャッチする。当たってもいたくないし、楽しく空間認知能力を鍛えることができます。またビブスが落ちてくるスピードが違うので、意外と難しいです(笑)

なかなか言葉での説明が難しいので、わかりづらかったと思いますが、バルシューレと動画検索していただくとプロぐたむ動画がでてくるので、観てみてください。

未来に輝く原石たちのために、いろいろ行ってみてください。





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