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絶望の二秒前

概要:ジェットコースターで空を見上げてレールを捉えながら上昇し、頂点に到達。ついに向こう側へ。「3、2、1…!」。2秒前と1秒前の違いについて。2秒前には、「落ちるの怖い」は勿論、「1秒前にどうこの不安をやり過ごすのか」という不安がある。不安は落ちる瞬間t=0と、1秒前とに分岐して向かっている。1秒前はもう、この永遠のような一瞬を嚙みしめるほかない。御覚悟。

仮説:1秒前と2秒前以前には未来へ向けられた精神状態に質的な差が存在する。後者は未来をまだ理性で捉えようとする。時間を空間化して、その軸上で自分というコマを進める自分がいる。「1、」を聞いてしまったらもう、時が止まる。待ち受けるしかなくなる。未来はもはや数えて測れるものではない。現れるしかない現前性しかない。

実験方法:「3、2、1」のカウントは外から与える。ジェットコースターに乗ってもらう。いいタイミングでカウントダウンを聞かせ始める。カウントダウンのテンポは複数用意する。カウントダウンなしも参考用に用意する。皮膚上の微細な電気的ゆらぎみたいなのを測定する。心拍数も念のため測定する。

仮説:電気的ゆらぎ、2秒前までは増大傾向、すなわちあたふたが増大していく。1秒前でぴんと張りつめる。ゆらぎがぴたっと止む。そこに覚悟が表現される。

結果:まだ。
考察:もちまだ。

※ちなみにシリーズ第2弾。第1弾はこれ。「未来への態度」。2年の時を越えて。本命のタイトルは「未来への態度 2.覚悟」で。
未来への態度 1.力|max (note.com)


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