ラブ&ピースではなく
2021年は好きなミュージシャンのリリースラッシュになる事を予感してはいたんだけれど…。
Maximo Park、Teenage Fanclub、Roddy Woombleと続いて(R.E.M.やMy Bloody Valentineの再発もあったし)、Kings of Convenienceは嬉しい。12年ぶりのアルバムだという事だけど、そんなに待った気はしないなぁ。でも待ってた!
Kings of Convenienceはノルウェーのアコースティックデュオで、アイリック・グラムベック・ボーとアーランド・オイエでやっている。デビューアルバム『Quiet is the New Loud』は結構話題になったんじゃないかな。アーランド(メガネの方)はソロ活動などもしていて、そちらも面白くて好き。
2人の声は単体で聴くと違うんだけど、ハーモニーになるとどちらの声か判別がつかないくらいに似て聴こえるから不思議だ。それは前作までの3枚のアルバム全てに共通している。アイリックの<静>な佇まいと、それに比べると<動>的な感じのアーランドとが対立するのではなく、調和するような空間に自分も招かれているみたいで心地よい。
「建築心理学」を研究していたというアイリックの歌詞にも興味をそそられる。アルバムのタイトル『Peace or Love』というのもなんか「ピースとラブは両立はできないのか…?」とか「これは"War or Hate"なる社会への提言なのか?」とか考えさせられるものがある。
夏にかけてウキウキが高まっちゃうな。