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【六十九杯目】インドネシア「マンデリン“オナンガンジャン”」(堀口珈琲)

☕️コーヒーの共通言語の獲得に向けて
その1:豆の情報(生産地・精製方法など)をこれまで以上に充実させる
その2:備忘録として、できる限りテイスティングコメントを残していく
その3:こおひい由来の文章(インスピレーション)を添える

1.基本情報

焙煎:フレンチロースト
価格:¥1,800/200g

地域:北スマトラ州フンムバン・ハスンドゥタン県オナンガンジャン
標高:1,400m程度
品種:オナンガンジャン(ティピカ系伝統品種。クラシック・スマトラの1つ)
精製:スマトラ式

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2.テイスティング

Aroma(香り):質の高い焙煎香
Acidity(酸味):後味に心地よく
Body(コク・脂質):上等なバターのように嫌味なく溶ける
Sweetness(甘味):小さな実をつける谷底の秘密の果実
Clean(キレイさ、濁りの有無):人のいない場所、一輪の草花に吹く風

3.詩作

「標準時子午線」

炭鉱の仕事は朝が早い。
いや、夜が続く。
昨日のまま今日を迎え、今日のまま昨日の影を引く。
空に置かれた色が、かえって固有のリズムを顕にする。
午前一〇時、遅めの朝食、いや早めの昼食、いや抜いていた夜食をとる。
傍のこおひいだけが標準時子午線で、
しかし、また其れも固有のリズムの一つなのだと気付く。



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(四月一)


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シガツハジメ(小説・珈琲)
君は友の、澄み切った空気であり、孤独であり、パンであり、薬であるか。みずからを縛る鎖を解くことができなくても、友を解き放つことができる者は少なくない