『問いのデザイン』の出版を待ち望む
来春の出版を心待ちにしている書籍がある。安斎先生(株式会社ミミクリデザイン代表取締役/東京大学大学院 情報学環 特任助教)と塩瀬先生(京都大学総合博物館 准教授)共著の『問いのデザイン』だ。11/1にオープンしたSHIBUYA QWS(渋谷キューズ)で公開出版会議が行われた。
ワークショップデザイン、コミュニティデザイン、イノベーションなどに興味がある中で、属人的なファシリテーションに頼らず、対話が活性し本質に迫る"よい問い"とは何か気になっていたので、非常におもしろかった。
QWSのコンセプトもおもしろいので、イベントレポートと合わせて紹介したい。
渋谷から世界へ問いかける 可能性の交差点
物事の本質を探究し、常に問い続けることが、新しい価値につながる原点になると考えており、「Question with sensiblity(問いの感性)」の頭文字をとって、SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)と名付けたそうだ。安斎先生と塩瀬先生が立ち上げに関わっている。
可能性の種を生み出すコミュニティ"Scramble Society"
SHIBUYA QWSは、年齢や専門領域を問わず、渋谷に集い活動するグループのための拠点だ。コミュニティコンセプトを「Scramble Society」とし、グループ間の交流や領域横断の取り組みから科学変化が生まれることを期待している。
東急・JR東日本・東京メトロが出資し、東大・早稲田・慶應など5つの大学と連携している点も興味深い。
出版会議では、グラフィックレコーディングが行われていた。ここからは絵を見返しながら、イベントレポートをしていこう。
そもそも出版会議が開催された経緯は、内容を一部公開して参加者からフィードバックをもらうだけでなく、来春の出版に向けて先生方にほどよいプレッシャーをかけるという意味も込められていたようだ。
◉直接聞かず、対義語や類義語を聞く
これは是非"はたらく"で試してみたい。
◉認識の変化を迫る
こんなテーマはどうだろう。
明日から、必要なお金は国からもらえることになったとします。
このときあなたは、
・そのまま今の仕事を続けますか?
・今と違う仕事を始めますか?
・仕事そのものを辞めますか?
◉なぜ問いをデザインするのか
無意識に個人や組織の"あたりまえ"が固定したままだと、変化は生まれない。
問いによって、思考と感情が喚起され、創造的対話が促進されることで、"あたりまえ"だった認識と関係性に変化が生まれる。解の発見と洞察により、新たな問いが生まれる、という仮説だ。
◉問いを立てる5つの思考法
素朴思考と天邪鬼思考の差は、話し手の故意と、受け手の解釈だろう。道具思考はあまりよくわからなかった。構造化思考は、システム思考だ。哲学的思考とは、本質を考えること。
◉直接聞かず、対義語や類義語を聞く
→天邪鬼思考?
◉認識の変化を迫る
→天邪鬼思考?
他にも思考法がありそうだ。
とにかく、来春の出版が非常に楽しみである。
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