音楽とあそぶ
私の『大切なモノ』は音楽です。音楽が、夫と子どもたちに会わせてくれました。つらいとき、ひとりのとき、楽しいとき、いつも音楽があります。
Day17あなたの1番大切なモノ
いしかわゆき著『書く習慣』より
(1ヶ月チャレンジ)
はじまりは、3才のピアノ教室。あまり上手にならないのですが、音符を読めるようになりました。小学生のころは外遊びに小冊子『みんなのうた』を持ち歩き、歌って遊んでいました。
10代で失恋して心が爆睡してしまったときは、ウォークマンから繰り返し聞こえてきた一節が、空のコップを満たすようにゆっくり私を起こしてくれました。
You Tubeで公式らしいものがなかったので、かわりに最近の氷結のCMで使われていた、JUDY AND MARYの『over drive』を。
JUDY AND MARYとボーカルのYUKIは、ずっと大好きです。大人になってから、ひとりでカラオケに行って、リストの上から歌って遊びました。
『Hello! Orange Sunshine』をウオークマンで聞いていた頃に、夫と会いました。吹奏楽のサークルでした。
心に致命傷を追ったときは、般若心経を写経するように数時間ピアノを弾き続けました。
夫が単身赴任、長女は思春期、その7才下の長男。家族の生活はバラバラです。子どもたちをトランペット教室に入れて、ラッパ吹きの夫とつながりを持たせました。あまり上手にはなりませんでしたが、たまに夫が帰ってきたとき、役割をちゃんと果たしてくれました。
トランペットで泣いた子どもたちは、カラオケでハイトーンもファルセットも使いこなします。長女の『シャルル』と長男の『うっせぇわ』を初めて聞いたときは、うますぎて『開いた口が塞がらない』を体験しました。
トランペットと離縁して、長女は美術部、長男は卓球クラブです。でも、トランペットは家族をつなぎ、歌声をプレゼントしてくれました。
次女は音楽が好きです。私が所属しているママさん吹奏楽のコンサートを、客席で飛び跳ねながら観ていました。長女と長男には退屈で、ママを奪うだけの吹奏楽でした。ところが次女だけは、ママさん吹奏楽に連れて行かれても楽しんでいました。4才のときに「フルートがいい」と言いました。私はホルンなのですが。『ママのように』ではなく、大人たちが練習するのを見て、演奏を聞いて、フルートがいいとおもったのでしょう。
2年間活動休止していたママさん吹奏楽が、再開しました。月に2回、平日の午前中。10人前後しか集まらないけれど、吹奏楽がやめられないおばちゃんたちと合奏するのは、童心に帰って楽しいです。自分の『でき』を確認するため、合奏を録音します。演奏が切れるたびに、笑い声、続いておしゃべり。この遊びは、やめられないのです。