暴力の連鎖を断ち切れ
あらゆる形の暴力の連鎖
姑が嫁に振るう暴力
昭和40年代のことです。私の従兄は、幼い頃、彼の両親と父方の祖父母と同居していました。祖母は彼の母親を虐めました。
母親は気を病んで、飼っていたお蚕さんをたくさん潰したそうです。そして、長男である彼をよく叩きました。
「おまえが悪い、おまえが悪い」
彼は、そう言われて、叩かれていたそうです。
「おまえが悪い、おまえが悪い」
大人になって、
彼は、そう言って、妻子を殴りました。
親族で協力して、妻と子をシェルターに逃がして離婚させました。
不倫は態度の暴力
DV従兄は妻子を殴る悪いやつだけれど、子どもの頃、実母に叩かれていたとき、彼を助ける人はいませんでした。
実母が祖母からされたのは、言葉と態度の暴力です。しかし、祖母もまた、態度の暴力の被害者でした。
祖父には結婚前から女がいて、何十年も不倫していたのです。
未来のために私ができること
自分の子に、いかなる暴力も振るわない
従兄の祖父母は、私の祖父母と同一人物です。
従兄一家は早くに祖父母との同居を解消しました。祖父が亡くなって、祖母が一人暮らしにならないように実家に入ったのが、うちでした。
祖母は、私の母も壊しました。
感情のまま生きていたら、暴力は連鎖します。
意志の力で、『いかなる暴力も振るわない』とおのれに誓い、自らを省みながら、暴力を断ち切るのは、簡単ではありません。
私は、子どもに手を上げない。
私は、子どもを恫喝しない。
抜き身の怒りや悲しみを、子どもたちに見せることはない。絶対にしない。
上の子は18才です。
誓いの通り、今まで、一度もしてません。
いつも迷うばかりで上手に子育てできてないけれど、一度も叩いてないし、大きい声で脅したこともありません。
私の子どもたちも、だれが相手であろうと、いかなる暴力も、振るわないでほしいです。
ときおり、「おまえが悪い」と叩かれた小さな従兄のことを想像して、苦しくなります。
どうか、幼い子どもたちが暴力に遭いませんように。
平和と公正をすべての人に
🌱SDGs目標16
“平和でだれもが受け入れられ、すべての人が法や制度で守られる社会をつくろう”
🌱ターゲット16-1
あらゆる場所で、あらゆる形の暴力と、暴力による死を大きく減らす。