朝活~ハロウィン撮影編~
撮影前日まで
さて10月も半ばになり「そろそろハロウィンの写真を撮らないとなぁ」という根拠も何もない漠然とした義務があったのですが、やるならこれ。という大体の構図は考えてありました。
去年インスタでフォローしている写真家さんがシーツおばけを載せているのを見て、「これ可愛すぎる!やりたい!」と思ったのがきっかけです。しかし結局去年はやらず、1年間温めていました。
インスタの写真家さんは室内で撮影していましたが私は屋外で撮りたかったので、そうなると背景や天候、時間帯なども考える必要があり撮影場所をよく仕事の帰りに考えていました。
私、現在訪問系の仕事をしているのですが、最近山中湖の現場が多くてですね。こっちのほういいところ多かったんですよ~。
まず欲しいと思っていた要素としては、背景にススキ、ススキを際立たせる日光、淡い色調といったところでしょうか。
とにかくススキの群生しているところ!とまずは帰路にあるいくつかのススキポイントをピックアップし、西日のよく当たっている場所のみ絞っていきました。あとは一番車を停めやすい場所でいいや(適当)と場所選びは意外とすんなり。
撮影場所は決まったので、次は時間帯です。西日の逆光はススキの穂をふんわりさせてくれるので、第一に太陽が出ていることが前提でした。15時50分ごろ仕事でススキポイントを通りかかったときに日の差し込み具合がいい感じだったので、15時半前に現場入りでいいか。と決まります(適当)。
残りは撮影日を決めます。よし晴れの日はいつだ!と気合十分で天気予報を開くと、今日を最後にしばらく曇りと雨マークしかない……。15時台晴れマークの日がない……。
なんか少しだけ晴れマークあるけど一緒に撮影に参加してもらう友人はこの日日勤だから無理!と色々詰み。
でももう中旬だし待っていたらハロウィン当日になってしまう。自分の体力とやる気の消費期限を考慮したら明日しかないな、、ということで明日の朝一であれば雨も大丈夫そう、西日は朝焼けに賭けて行くだけ行ってみよう!と計画を変更しました。
そして撮影日前夜は友人とほったらかし温泉で十三夜のお月様を眺めながら「月やべーMoonstruckだわ」とか言ってましたね。
ほったらかし行ったことある人はわかると思いますが、料金高いけどやっぱり良いです。月明かりが温泉の水面を照らし、虫の声と水の音がBGMとなり、夜風が心地よく身体を撫でます。まるでYouTubeのヒーリング動画の世界に没入したような気分。しっかり2時間浸かっていました。
お風呂からあがり、私は温玉揚げを頬張りながら、友人は月見そばを食べながらまたしても月を眺め「じゃあ明日4時半に出発ね」とその日は解散しました。
撮影当日
「起きてる?」と友人からのLINEで目が覚めます。スマホに目を向けると4:07。
あ〜起きねば…。
まだ窓の外は真っ暗だし若干寒くて、行かなきゃだめか?と自問自答しますが明日は夜勤入りで時間はあるのだから帰って寝ればいいだろと言い聞かせてベッドから出ます。
どうせシーツを被るのだから服はなんでも良いや。顔だけ洗って前日用意した物品の入ったバッグと三脚を担いで友人と合流し車に乗り込みます。
家からは約1時間ほどで山中湖に着きます。ちょうど日の出の10分前くらいに山中湖に着いたのですが、ぼんやりと明るい山際と湖面に反射するオレンジ、薄っすらかかる霧と夜明けの静けさがなんとも幻想的で夢を見ているような景色でした。
思わず車を停め後部座席からカメラを取り出しシャッターを切ります。
隣の友人も「白昼夢だ」とか言いながらシャッター切っていましたね(笑)
この時点で満足感はあり帰っても良かったのですが(笑)とりあえずススキポイント目指してもうしばらく車を走らせます。
湖畔から5分ほどのところに目当てのススキポイントはあり、さっそく荷物を搬入していきます。
背後にこんな堂々と富士山があると結構衝撃と言いますか、何回見てもデカさにビビる時がありますね。
早朝すぎてましてや平日なので、車通りも少ないですし人もほとんどいないです。絶好の撮影チャンスです。
シーツおばけは未経験なのでとりあえずどんな感じに撮れるのかやってみます。
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果たして良いのか悪いのか、これがおばけなのか何なのかわかりませんがジワります。声も出ず肩を震わせて笑っている私を気配で感じているのか、撮られている友人も笑っています。
持ってきたサングラスや帽子などを使って色々試してみます。ベレー帽と丸サングラスでパリジェンヌみたいなおばけがかぼちゃ盗んでいます。
2人での写真も欲しかったので撮っていきます。
タイマーが10秒、シャッター押してシーツ被ってサングラスかけてハイポーズ。これが意外と難しいのです。
シーツ被ると前が見えないので1人は完全にスタンバっている状態で、もう1人がシャッターを押してから急いでシーツを被り横に並びます。
途中散歩の人が通って奇妙なものを見る目で見られましたが、ハロウィン近いことを察してくれという目でお返ししました。
シーツから人間の手が見えていますしアイテムも何も持っていませんが、なんだか動きのある一枚。
片方は背が高く直立で無口で真面目な印象、片方は背が低く楽観的な印象がありこういうコンビのキャラクターいそうですよね。フィニアスとファーブみたいな。
少し場所を変えてみました。壊れたベンチがかわいくないか?と友人と意見一致。
並んだコニファーが均一でシーツの白が際立ちます。
すっかり空も明るくなってきて、雲も分厚く太陽も出なさそうなのでそろそろ撮影は終了です。近くのデニーズでモーニングを食べたいので7:00までは撮影していました。
なんだか凄く長い時間撮影していたような気分ですがまだ朝の7:00です。結局最初に想像していた写真とは全然違う雰囲気になりましたが、これはこれで面白い写真になりましたし、撮る過程も楽しめました。あれだけイメトレをして考えた構図も1時間程で砕け散りますが、これもまたやってみないとわからないこと。
それに「友人とゲラゲラ笑いながら撮った写真」というのはそれだけで思い出になります。
この写真のために4時起きをして日の出を見て外でシーツを被る。
また一つ、人生にとってプラスになるのか不明な経験が増えました。