冬の恒例行事?再びとかしきマラソンの時期が来ようとしている
10月はまだまだやることがあります。
来てほしいようなほしくないような
9月30日千葉県某テーマパークにて。その日は年一度の大イベントハロウィンのスニークで、大学からの親友と夜明けから奮闘していた日です。無事今年もスニークを終えてテラスでゆっくりパンプキンソフトを食べていたときでした。
1枚の画像と「また制限時間3時間です」というLINEの通知が。
「うわ今年も来たか~。」とトーク画面を開き、なになに次は5㎞と10㎞もあるのか、日程は2/1か、などと情報に目を通していきます。
そうです、とかしきマラソンのエントリーの時期です!!!!
LINEのグループに「TEAM阿嘉島」という親戚同士のグループがあるのですが、毎年このメンバーで沖縄・阿嘉島というところに行っています。
阿嘉島は2014年(平成26年)3月5日(サンゴの日)に国立公園に指定された慶良間諸島のうちの一部になります。
豊かなサンゴ礁とケラマブルーと呼ばれる美しい海が多くのダイバーを魅了しているのだとか。私はこの阿嘉島が国立公園に指定される4年ほど前からここへ連れてきてもらっているので、第二の故郷のようなものです。渡嘉敷島は阿嘉島から船で20分程で行くことのできるこれまた慶良間諸島の一部です。
とかしきマラソンには今年初めて参加したので、今回のエントリーで2回目の出場になります。親戚たちは3回目です。
前回はハーフの部に参加しました。なので今回もハーフ一択…と思いますよね?
正直10㎞が魅力的すぎてしばらく葛藤していましたよ。
今回はとかしきマラソンについて少し紹介しながら結局ハーフを申し込むまでの流れを綴っていこうと思います。
舐めていたとかしきマラソン
ハーフの部コース
スタートとゴール地点は同じ渡嘉敷小・中学校、人口700人前後の小さな村なのでコースの2/3くらいが折りかえしで距離を確保している感じです。
真上からコースを見れば「なんか行けそう」と思いますが、下のマラソンコース高低図を見てほしいです。
なんか平坦の道少なくね?
「…でもまあいっか」とその時は流し特に本番に向けて練習もせず、若さで乗り越えられるでしょうと胡坐をかいていました。これが後に地獄を見ます。
大会前日
大会の前日に前乗りしていきます。
到着して「暑い!」とのことでお隣の座間味島でクジラTシャツ🐋を購入しました。従妹はアカショウビンがプリントされた島の鳥Tシャツ🦜
そしてマラソン後は船で阿嘉まで帰るので、船下ろしです。
大会当日
この日のメインはマラソンなので朝から派手に散歩はせずゆっくり体力を温存します。
このお味噌汁を飲まないと1日が始まらない!もはやこれを飲みに阿嘉島へ来ている。と言っても過言ではないです。マジで美味い。
朝食もしっかり食べたので、いよいよ渡嘉敷島へ向かいます。
着きました。着いたは良いが、人が誰もいない。どうやらスタート地点がある会場から大分離れたところに降ろされたようです。歩いて行くと大会前から大変なことになってしまうので、宿の人の人脈をお借りして無事に会場まで向かいます。
見えてきました。ここがスタート地点です。小学校のグラウンドのすぐ隣にドーンと設置されていました。
ちなみに今年開催されたとかしきマラソンはプレ大会だったようで、昨年はコロナの関係で開催されなかったりと紆余曲折あっての大会でした。なので3kmとハーフしかなかったのかな?と思っています。
会場に着いてまずはチェックインです。
ブースに行くとスタッフがスタンプみたいなのをスマホの画面に押してくれ、✅が付きます。
この海の写真がとかしきマラソンに来たのを実感させてくれますね。
さてまだ開始まで時間があるのでお昼を食べます。
走るだけじゃない。食べるのも楽しみの一つ!
スタートとゴール地点であるグラウンドには屋台が並んでいます。
従妹は走る前にラーメンいってて笑いましたが一口もらってみると美味しかったです◎
私は宿の人が作ってくれたサーターアンダギーとクラムチャウダーを。正直中華そば食べたかったですがゴールしてからのご褒美にしようと思いました←フラグ
レースに参加する人たちは、趣味マラソン!みたいなガチ勢や地元の高校生やコスプレイヤーなど本当に色んな人がいます。守くんいた…
いよいよ開会式が始まり、準備体操をしてからマラソン開始です。
準備体操はなんとあの、ひろみちお兄さんが手本を見せてくれます。いや動きがお若いし、すごく村民や参加者たちに慕われている印象でした!
(ひろみちお兄さんの脊髄梗塞の報道はこの後に聞きました。本当に驚きです。現在はリハのおかげで歩けるようになってきているそうで、、またお会いできたら是非お話をしたい)
いざ走る
長距離走なんて高校の持久走ぶりですが笑
スタートの合図とともに一斉に進み始めます。村民やひろみちお兄さん、自衛隊の方などたくさんの人に応援されながらスタート地点を後にします。とは言っても初手から折り返すルートなのでまたスタートのアーチをくぐります笑
しばらく村の中を走り3kmほど来たところで坂が見えてきます。
緩い坂なのでそのままのペースで登っていきます。
なかなか終わらないです。
少し視界が開けて海が見える展望台くらいの高さまで来ました。下り坂が見えます!あーやっと下り坂🙌
と思ったらなんと「ハイこっち」とでも言うようにこれ公式コース?って感じのさらに急な登り坂に案内されました。
は!!!
いやぁ宿の人から話は聞いてたんですけどね。
「見たら嫌になる坂」
これのことか!と絶対誰もが思います。
さすがに走って登れるアスリートではないので歩いて渋々上がっていきます。気づけば周りに人がいません。
従妹はまだ私のずっと後ろにいます。従妹の両親は私の前に。叔母は多分そのもっと前に。
大人の方が元気だな。
マジで歩けば歩くほどこんな景色のこんな坂ばっかり。
最初の7㎞くらいは上り坂は歩き下り坂は走っていました。しかし10㎞超えたあたりからだんだん膝が痛くなり、走るのがつらくなってきます。
ポイント々で給水スポットがあるのですが、スプレータイプのバンテリンみたいなやつを置いてくれているのでかけまくっていました。
途中、折り返しで前を行く他のランナーたちとすれ違ったりするのですが、ずっと先にいたはずの叔母が見えたときは「この下り坂どんだけあんのよ!してこれまた上がってくんの無理すぎん?」と心の中で泣いていました。
この日は太陽が出たりして2月にしては暑かったのですが、沖縄ならではのスコールが一気に身体を冷やしてくれました。まさに恵みの雨。
相変わらず景色はいいんですよね。ちょっと立ち止まって眺めていたかったのですが3時間という制限時間があります。
正直10㎞付近でこれ時間内にゴール厳しいかも、と薄々思っていました。なんせ膝が痛くて。
私がとぼとぼ膝の疼痛と闘いながら坂を下っていると背後から「あれ」とか声が聞こえてきます。
ずっと後ろにいたはずの従妹と宿の人がニヤニヤしながら追いついてきました。
ここで私の中の何かが切れ、タイムとかもうどうでも良いからせめて完走はしようと思いました。
そのあとは3人で喋りながらアップダウンの繰り返し。少し余裕が出てきて走ろうかと思いますが、従妹も膝の激痛を訴えます。
「もう坂は無いですか⁉⁉」と何度職員に尋ねたことか。
制限時間まで残り30分の時点で最後の坂を上がるかその手前くらいだったと思います。もう我々には最後の力なんてものはありません。ただ「迎えの船が来る前にゴールして今日の夕飯を屋台でこしらえねば」ということしか頭にありませんでした。
結果、時間内にゴールできず
制限時間が来てしまったのはやっとこさ坂を上り終えてゆっくり下っているときでした。膝はとうに限界を迎えています。
私たちより後ろにいてゴールを目指さない人たちはハイエースで回収されていきました。
経験として自分の足でハーフ完走しておきたかったので、3人で鼓舞しあいながら、途中数メートル端折ったりしながら()最初の平坦ルートまで来れました!
時間が過ぎているにもかかわらず応援してくれる村の住民たちや、バナナをくれる自衛隊などに励まされ、やっっと!3時間半でゴール地点に帰ってくることができました!
帰ってこれたことに感動していましたが、会場はすで三線の音楽でアフターパーティーが始まっていました。(おいここに今帰ってきた人がいる)
今回6人で参加しましたが、時間内にゴールできたのは叔母と従妹の父だけでした。
いやー大人に負けた!
まあ普段から特に運動習慣がないことがいけないと思いますが。
結局17時にゴールして既に船の迎えもあったのですぐに阿嘉へ帰らなければならず、中華そばは食べられませんでした。。。。
みんな足が痛くてわずかな段差も乗り越えられなくなってて面白い。
駅伝とかで最後走れー!と選手に向かって思っていたのが、実際つらすぎてできないというのを全員実感したようで。
普段はご飯のときにお酒を飲まないのですが、この日だけは一杯いきたかったですね(笑) お疲れ様!!!!!!!
その日の夜、足は見事に湿布だらけです。横になってても痛い。階段の昇降は不可能なんじゃないかってくらい過去一痛い。
と言いつつ翌日は船上げをします。合宿?
その足でニシハマまで散歩も。
奥に見える船はホエールウォッチングの船ですね。
よく見ると陸からもブローが見えたりします。
沖縄とはいえ2月の海はまだ冷たいです。
とかしきマラソンを終えて
うん、ちゃんとコース概要通りに走っている。
よく見ると緑の部分で行きと帰りで重なっていない部分があるが、しっかりバレているのが面白い。(この時点ですでに時間過ぎていました)
後日、職場で健康診断があったのですが、血液検査の項目でCKだけが高値で笑っていました。その週は階段降りるのにカクカクで恥ずかしかったです。
一方で従妹はといと、帰宅してからも膝の痛みが軽減されないため受診したそうです。したら靭帯損傷と診断されたようで、「怖っ」と思いましたね。
とまあ、こんな感じで2泊3日とかしきマラソンの部は終了し、後遺症という要らぬお土産もついてきました。
正直!このイベントは経験しておくべきとは思いますね!
これを経験したらある程度のことならできる気がしますし、なんかオタ活でも他のアクティビティでもいろんな活動に対してフッ軽になれます。
あの坂を乗り越えたのだから氷点下の朝の始発なんて楽勝だわ!みたいな。
とにかく、とかしきマラソンは人生を広げてくれる素晴らしい体験になりました。なので次回はリベンジ込みで参加します。
でも走った後の屋台楽しみたいじゃないですか。
10㎞エントリーしようとしたら「意気地なし」「かなしい」などと言われそうな雰囲気で、小うるさい叔父に散々馬鹿にされたので今回もハーフの部でエントリーさせていただきました!!!!
あはは、もう入金も済んだのであとは本番に向けてジムで練習するのみです。
それでは、おやすみなさい。
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