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経営方針説明会2024(後編)

こちらの前編の続きを更新させていただきます。

②これから加速する「人口縮小」時代に向けて

それは、「すすきの」エリアに集中出店している私たちとしては、いかに「外食一本足」から脱却していけるかだと考えています。

勿論、外食事業の出店エリアを広げていく選択肢も一つですが、理念に沿った経営をする事と今後の社会全体の「人手不足」を考えると、既存の「外食」を活かした次の事業を育てていく必要性をコロナ禍で痛感しました。

「外食(がいしょく)」とは、食堂やレストラン等へ出かけて食事をすること。
 「中食(なかしょく)」とは、外食と過程での料理の中間にあり、惣菜や弁当などを買って帰り、家で食べること、又はその食品のこと。
「内食(ないしょく、うちしょく)」とは、外食の対語で、家で素材から調理したものを食べること。

外食」、「中食」、「内食」とあり、その垣根はコロナでほぼ無くなったと言っても過言ではありません。
APRグループとしても「中食」や「内食」に挑戦してきたコロナ禍の3年半。

主な「中食」の具体例3パターン
①スーパー、コンビニ、弁当チェーン、デバ地下などで売られている弁当・調理済み食品・惣菜など「テイクアウト」
②宅配のピザ・中華・寿司などの「デリバリー」
③自宅や特定の場所で調理をしてもらう「ケータリング」

外食との違いに戸惑い、難しいことも多く右も左もわからない中、懸命に取り組んでくれた社員の皆には感謝しています。

APRグループとしての「中食」の主な取り組み
①イベント出店や受注弁当含む「テイクアウト」
②出前館・UberEats・Woltでの寿司や焼き鳥にピザなど「デリバリー」
③地元企業のオフィスや宿泊施設への「ケータリング」

まだまだ成果は出せていませんが、長い視点で考えながら、「中食」と「内食」も収益事業へと育てていけるよう取り組んでいきます。


現在、全体の約60%は「飲食店事業」ですが、将来的に他事業を同じくらいまで伸ばすことで、三本柱を持つグループ企業としての成長を目指します。

これからの経営戦略

経営戦略①

B to C ビジネスを行う上で「お客様の数は、社会貢献の指標である」と考え、グループ全店舗の来店客数を即日タイムリーに掴める管理システムを導入しました。

2024年は71万人を超えるお客様にご来店頂き、前年対比133%の実績です。
2023年5月にコロナウイルス感染症が5類相当になった事や、新店舗の出店、全店舗営業再開できた事の3つが大きく起因したと考えています。

②経営戦略-グループ経営(1)

同一グループ内に、0次会、1次会、2次会、3次会までお客様のニーズに合わせて、ご案内できる店舗があることは会社として強みの一つです。
多彩な人材が活躍できることは多業態だからこそと考えています。

②経営戦略-グループ経営(2)

ほとんどの事業を「すすきの」近辺に集中している事は、リスクかもしれませんが、良い部分も多いので、これからも更に深く突き詰めていく強みの一つです。

②経営戦略-グループ経営(3)

経営の多角化とは、既存の製品や市場に依存せず、新しい製品や市場でシェア拡大を目指す戦略です。既存の製品で既存の市場におけるシェア拡大を目指すよりも収益性が高いことから、多くの企業が実践しています。

「労働人口不足」と「人口減少」時代の中、「労働集約型」の外食一本足ではなく、新しい会社の成長を描いていく為、「多角化」の戦略を選択しました。
そして、理念にさえ沿っていれば、どんな新しい事にも「ワクワク」挑戦していける会社でありたいと思います。

③経営戦略

我々の会社は「ファンづくり」「モノづくり」「ヒトづくり」をしている会社です。その主たる手段として、「飲食店経営」があります。

これまで長年、会社が積み重ねてきた「ファンづくり」「ヒトづくり」のベースの上に、新たな「モノづくり」を武器にできるよう挑戦していきます。

これからの目指したい組織

最後に、どんな組織をつくりたいのかを社内に伝えました。

マネジメント発明者のP・ドラッカーさんより

「人」が重要な事に関しては、社内に「本気・元気・自分も商品」という言語で統一された認識になっているので、全員が理解できていると思います。

一方「組織」に関しては、これまでと変わる部分なので説明させて頂きました。

私の説明が悪くて意図と違う伝わり方になってしまった部分もあるので、補足させて頂きます。

「トップダウン」と「ボトムアップ」
どちらが良くて、どちらが悪いという話でも、これからは「ボトムアップ」だと言いたかったのでもありません。

時流の変化が激しく組織トップ(上司)でも、正解を持っていないということ。
その為に、全員で限りなく同質な情報をタイムリーに共有し、役職問わずフラットに議論し、チーム全員で決断し、自走していける組織を目指したい。
これが一番伝えたかった私の目指したい組織です。

なので会議では、私も本気で議論するメンバーの一人です。
上の役職になればなるほど、声の大きさではなく、チームに議論で納得してもらえるよう学び続ける必要があるし、現場見ながら情報インプットしていないと議論すら出来ないと思います。

そして、チーム全員の向かう方向が共有されていて、その方向に向かいチーム一人一人が持っている最大限の力を発揮できる組織を目指したい。
一人で出来ることは知れているし、チームだからこそ成し遂げられることも多いのだと思います。

経営理念に掲げる「顧客第一主義」を実現していく為に考える理想の形。

お客様と距離が一番近い最前線のスタッフまで理念が共有された状態。
その為に、会社から幹部や社員へ「理念」をもっと伝えていく必要があるし、幹部や社員はスタッフさんに伝えていってほしい。

会社は社員を大切にし、社員はそれぞれ所属するチームを大切にし、チームはそこで働いてくれるスタッフを大切にする連鎖に繋がっていくこと。

その結果が、我々のお店に来てくださるお客様の喜びにつながっていくんだと思います。

中期ビジョン「APR2850」

まずは、ここから4年後の2028年50周年を迎えるまでに、理想の組織づくりへ挑戦していきます。

長期ビジョン「APR VISION MAP」

今は絵に描いた餅の夢物語なことばかり。

理想の組織をつくり、想像できる未来の範囲を広げ、一つ一つ形にし、今、想像できる以上の未来としていけるように。

最後に、今回の方針説明会に向けて作成していただいたAPRグループ2024動画をご紹介させていただきます。

働く全員が仕事に対しても、会社に対しても、誇りを持てようにWEBTRIBE(株)様に依頼し、かっこ良く作っていただきました。

noteを最後までご覧頂き、ありがとうございます。

今期の1年もAPRグループをよろしくお願いいたします。

APRグループ代表:青木康明